【ASEAN経済】インドネシアは米中貿易戦争に警戒、マレーシアは5月に総選挙
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ASEANマクロ経済4月号を発行しました。インドネシア中銀の外部環境に関する警戒トーンがやや強くなっている点が注目です。「米中貿易戦争」から生じる世界経済への影響に対して懸念が表明されました。また、マレーシアは5月9日(今日)、総選挙の投票日となり、与党が政権を維持するのか、それとも、マレーシア史上初めての政権交代となるかが注目されています。
中期スパン+足元のマクロ経済・社会・政治情勢を概観するのに非常に役立ちました。
個人的にも、以前アジア経済のマクロ調査にも関与していた身として、インドネシアのインフレ率の近年推移に改めて驚きました。
当時は高インフレ率やボラティリティがマクロ分析上の主要話題になっていましたが、この足元2年半程度の低位安定を見ると、別の国のようです。現時点でも経済上の論点は複数ありながらも、堅調に推移するインドネシア経済の背景の一端が伺えました。インドネシアの「米中貿易戦争」のリスクについて、「国内産業のサプライチェーンがまだ不十分のため、中間財輸入も多く、輸入インフレの誘発を起こしかねない」というインドネシアの貿易構造上の問題点、よく理解できました。
投資が好調なことからも、輸入は資本財を中心に拡大しているかと思います。さらには、19年4月の総選挙にむけて、今後消費マインドが回復していくとすると、貿易のリスクは今後も要注目ですね。