アップルがインドの少年少女にアプリ開発を指南する理由
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インドはワールドクラスの経営者人材、IT人材の輩出で有名ですが、私が現地で日々接しているのはそのような人材や、その候補たる20代のスタートアップです。この記事は更にその一回り若い「超優秀若年人材」についての話です。
世界最大の若年人口輩出国家で、国家デザインが完全にテックにオプティマイズされており、米国との様々な距離感が近いインドで、これからそのような人材が大量輩出される事は自明です。これは凄いなー✨
ボリウッド人気映画Hindi Mediumではインドの激烈な『お受験』がコミカルに描かれています。
中産階級から抜け出すには、ヒンディー語の公立学校ではなく、名門私立から、英語の試験に受かって一流大学に行くのが必須。
教育ママが「英語は階級なの」と語るのが印象的でした。
インドは英語圏なのでインド人は英語を話すというのは大間違いです😓
そういう１０億人の厳しい受験戦争の
国で、これからは『プログラム言語が階級なの』ということになるでしょう。
よく考えてみると、これはインドに止まりません。
日本語で大学まで学べるのは、日本人にとっての大きな財産でしたが、その分、世界言語の英語力は低いまま。
これからはプログラム言語が世界言語になる中で、日本人青少年がどれだけ世界に伍して、プログラムのみならずコンピュータサイエンスに親しんでいるかを考えると、ICT後進国日本の厳しい現実がわかりますね。
追記 上記ボリウッド映画は中国で大人気。興業収入26mmUSDだそうです。人口１３億人のインドと１４億人の中国、つまり世界人口の３７%の激烈な受験競争の中に「英語」がしっかり入っています。 https://m.hindustantimes.com/world-news/golden-run-for-bollywood-movies-continues-in-china/story-hSrvGbBGCUCLyZdBtC6MZI.html階級社会を変える、抜け出すために必要なのは教育。
特に意識の高い新興国では、プログラミングはかつての言語と同じ位置にあるから、アップルの戦略は将来を見据えた上では有効な手段だと思う。
ただ、この戦略で育てた次世代により、アップルの将来を脅かすものが作り出される可能性は否定できないが。
合わせて、不安視されるのは、アップル製品の新興国マーケットにおけるポジションとブランディングの中長期戦略。
バランスを誤ると今の価値が崩れて、この企画の意味を失ってしまう恐れもあるし。
いずれにせよ、未来に向けての戦略は、常に状況により変化するから誰にも正解は分からない。
