本書の話題は非常に多岐に渡るが、それぞれの要素をつなぎ合わせているのが、著者の取材力と言えるだろう。あらゆる対象者に「何が目的なのか」「なぜそれをやりたいのか」といった研究の原動力となるものを何度も問いかけ、答えを引き出していく。それが合成生物学に関わる人たちのキャラクター相関図のように提示され、この先の未来のストーリーが読み手自身の頭の中で勝手に動き出していくような印象を受けた。
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