東芝メモリ:売却中止検討 独禁法審査、中国承認遅れ
コメント
注目のコメント
Kenji A氏のコメントに同意です。以前、キャピタル・ストラクチャー(資本構成)の観点から似た趣旨のコメントをしたことがあります。
https://newspicks.com/news/2510048/
—-以下以前のコメントの再掲—-
Miyamotoさんの言う通りです。
半導体(メモリ)業界というのは、シリコンサイクルがあってFCFが安定しません。従い、各社のDebt Capacity(各社の負債調達余力)は小さく、基本的に負債は使わず自己資本でファンディングするビジネスです。
世界の半導体(メモリ)業界の財務健全性指標を見ると、ほとんどDebtを使っていないことが分かります。
・ネットD/Eレシオの中央値 = -0.01x ⇒ 各社のBSは純現金状態
・Debt/EBITDAの中央値= 1.16x ⇒ グロスの有利子負債はEBITDAの1年ちょっと分に留まる
(出所:SPEEDA)
この数値感を持つと、①メモリ事業を抱えたまま銀行が支援し続ける(ローンを貸し続ける)ことに無理があることや、②上場廃止→再上場までの期間の投資需要や市場が減速する局面での運転資金につき追加銀行ローンで対応できず、その結果ビジネスが毀損するリスクが高いことが想像できます。
所属するインダストリーや事業のポートフォリオによって、どのようなリターンやリスクがあるのか、それに対応した資本をどのようなミックスで調達するのかの判断が、経営者の仕事なのだと思いますこのコメントを発表した時点で、
中国からは「だったら承認しなくていいじゃん。」
となるので、事実上の売却中止ですね。
おそらく売却を強く要請していた銀行団との
調整が出来たということだと思います。
結果的に、様々プレイヤーを巻き込んだ
あの膨大な時間とお金がムダになりました。
しかし、東芝はこれで本当に変革出来るのか
難しいところです。
https://newspicks.com/news/2943985/安倍政権の混乱、米中の緊張関係の中で、いろいろある。関係者が例によって、アドバルーンとリークだろう。官邸が変われば、いろいろ代わり、役員人事もゴタゴタ代わりそう。その中での、おしゃべり関係者が得意げに、話す、健忘症だなあ。毎日新聞のリークは、だいたい、そうだ。INCJが復活するかもね。ベインは中止として、IPOと言いながら、INCJと車谷さんがいた会社などが出てくるかも。
売却(ベインへの売却は、いろいろ問題はあるし、会長の出身のファンドの件もある)でもIPOでも、いいが、絶対にメモリは、外に出すべきだ。
ただ、早く出さないと、NAND市況が下落しており、価値は減ってしまう。
もし、ずっと中に入れれば、三度、危機となり、今度こそ、政府も誰も、助けないだろう。
なお、過去30年の東芝全体のOPMは2%、シャープレシオ0.53、半導体はopm7%、シャープ0.4だ。単なる利益率ならいいが、リスクが、東芝の財務のレベルを超えている。
https://www.circle-cross.com/2018/04/02/ニッポン電機産業-メモリとディスプレイ-itの困難な道/
https://www.circle-cross.com/2018/04/02/なぜ中国独禁法承認が遅れたか-今後の見通し/
追記:
企業経営とは?複数で相関下げて?⇐これがコングロマリット経営、世界中で否定された。確かに、金融では、ポートフォリオでは分散効果でボラが下がるが、ファンドと実業の差は、①EXITに時間差、②実業ではシナジーが大事。
なんか銀行系の方は分かってないなあ。