上場企業→スタートアップに転職した男の末路
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注目のコメント
FINOLABっていうところにいると、金融機関とか大企業の人が、スタートアップに転職したいんですよ、などと、目をキラキラさせて、ビアバストなどにいらっしゃることがあるんですが…
そういう人が来ると、本人のみになって、全力で問答させていただきますが、中には、本当に、泣いてしまう人もいます。
でも、それは、悪いことだと思っていません、このくらいで泣いてしまう人は、今、泣いておく方が、身のためだからです。
信用について
「あした、会社はつぶれてしまうかもしれないよ」
「クレジットカードの限度額は当然のように減額されるよ」
「ローンなんてできると思わない方がいいよ」
「賃貸だって借りにくくなるよ」
看板について
「今まで付き合ってくれた友達も離れてゆくよ」
「今まで会ってくれた取引先から見向きもされなくなるよ」
「合コンでモテなくなると思うよ(行ったこと無いからしらんけど)」
「自分から、今の会社の看板を取ったら、何が残るのか、考えた方がいいよ」
地位について
「自分に本当に実力がなければ居場所はすぐになくなるよ」
「私の仕事じゃありません、とか言ってたら、何も仕事がなくなるよ」
「あの人には何も任せられない、って思われたら最後、本当に辞めるしかなくなるよ」
ひとりでも生きていけるという自身や覚悟が無ないなら、スタートアップには関わらない方がいいよ。迷惑だから。
それでも、スタートアップに魅力があるというなら、自己責任で転職してくださいね。非常によくわかる。自分も大企業からの転職だったから、基本的には好意的な人が多かったけど、色々と脅されることも少しはありました。
年収は半分くらいになったし、残業時間は4倍くらいになったけど(元が少なすぎた)、大企業で雑務をこなしていた時よりも成長している実感が100倍くらい違いますし、何よりこの仕事、お客様や会社の利益のためになっているのかなと疑問に思う仕事が皆無になりました。
大企業の仕事って割と一年スパンだし、同じ作業を何年も続ける時もあるのですが、こちらは一週間スパンでコロコロ新しい仕事やるし、成長すればするほど任される仕事も増えるので、どんどん新しいことができて楽しいです。
あとスピード感が全然違います。ハンコリレーや根回しをうまくするのが社会人力みたいによく言われますが、弊社だと直接役員と話して数分で決定みたいな感じで決まるので、全然違います。ひたすら上司毎にパワポ作り直して、会議室とって、スケジュール調整して、みたいなことしてた時代がもはや懐かしい…
総じて自分にとって年収や肩書きよりも、意味のある仕事や成長実感、自由に働ける環境の方が大事でした。ただ全ての人がそうではないと思いますので、価値観次第かなと思います。うーーん。独身の方なんですかね?(私は既婚者の目線になるので少し感じ方は違います)
そもそもスタートアップだからと言って、年収下がる、下げるのが当たり前、の認識は改めて欲しいですけどね(・_・;
そんなこと言ってると、本当に優秀(モノゴトをしっかりとハンドリングして動かし進めてくれる人)な人は間違いなく入ってこないですから。
あとは…成長の定義ですが、別にスタートアップだから大企業よりも成長できるかどうかは、未だよくわからないですね。
雑用はたくさんあるものの、それは雑用の処理の仕方を知っている人がいない、そして知らないので判断もできない、ということなだけです。やることいっぱいあるから、成長するかというと、自分が何をしたいのか、どんな分野で成長したいのか、にちゃんとフィットしている、または明確であれば大企業のほうが成長できます、断言できます。
私も現職IPOしていないという意味でスタートアップと考えて、30歳を超え、子供も2人いるなかで短期間で2社ほど経験していますが、一番いいのは大企業にいながら、その知見、経験や技術をスタートアップへ注入するのがよいです。個人にとってoutputする先が増えるのが爽快ですしね。
そんな世界はすでにレンタル移籍などで作られてきてますが、できるだけ早くその恩恵を各エンジニアが得て欲しいと思います。わざわざ転職するなんて無駄にコストを負担することになったり、家族にも負担をかけるのでやめた方がいいです。
デカイ組織をうまく使って、自分のinput/outputを最大化する働き方が一番いいと、今は思っています。