中国、北朝鮮の決定「歓迎」=経済発展方針も評価
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中国外務省の陸慷報道局長は 4月21日、北朝鮮による核実験や大陸間弾道ミサイル(ICBM)試射中止などの決定を受けて談話を発表し、「歓迎を表明する。朝鮮労働党が経済発展に注力し、国民の生活水準を高める方針を掲げたことを歓迎する。半島情勢のさらなる緊張緩和、非核化と政治解決プロセスの推進に役立つ。半島非核化と地域の恒久平和実現は、半島・地域の国民の共同利益に合致し、国際社会にとっての共通の期待でもある」と指摘した。中国は「半島の非核化に役立つ」と述べており、中国は「次に軍事的緊張を緩和する措置を講じるのは米国だ」と主張したいのだろう。
核実験は富士山のように裾野が広く高い山の場所で実施される。
本来は、地下に向かってトンネルを掘ることが望ましいが、労力がかかる。
北はトンネルをほぼ横方向に掘って実験を繰り返してきたらしい。
このやり方は労力がかからない代わりに、実験場の山が崩壊するリスクが高いものとなる。実際、昨年、実験場では核実験と直接関係のない地震が発生していた。
核実験場が崩壊すると、核物質が飛散し、北との国境沿いの中国人は大変なことになる。中国は北の核実験に強く反発した。
北としても、今の実験場は継続使用が不可能であることは認識していた。実験場の閉鎖は既定路線であり、外交的に有効なタイミングを見計らって発表しただけだ。
中国政府としては、北との国境沿いの住民が大量の核物質に脅かされる事態が回避できるのだから、「歓迎」するに決まっている。