アップルと半導体株下落、TSMCの見通しでスマホ需要鈍化懸念 (1)
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TSMCの4-6月決算は売上84.6億ドル(①)。アナリスト予想を10億ドル下回ったというのは相当。iPhoneの不調は伝えられていたことであり、そういうフェーズだとアナリスト予想が十分に引き下がっていないことはあるので、多少下回っても株価反応しないといったことはあるが、ADRで-5.7%というのはネガティブ。
とはいえ、TSMCの財務諸表を時系列でみていてすごいと思うのは、半導体が資本集約的な産業で稼働率が極めて重要なのに、売上変動があってもここ2年ほどの粗利率がずっと50%前後。
あと足元についても売上YoY+6.1%、純利益もYoY+2.5%と増収増益は維持している。かつ、②を見ると、その需要のなかでは仮想通貨マイニング用のASICへの言及がある。先日も③でTRIPLE-1という日本企業がマイニングチップ開発してTSMCの7nmラインで生産予定という記事をPickしたが、意識的に注力している印象。
なお、半導体株については、なんとなくここ数日ずっと動きがおかしい印象を持っていた。4月18日の日本株の動き(④)でも米国株の動き(⑤)でも触れていた点。報道とかそこまで細かく追っていたが、既にサプライチェーン情報ベースでTSMCに限らずニュースが出ていた?
①http://www.tsmc.com/japanese/investorRelations/quarterly_results.htm
②https://newspicks.com/news/2971118
③https://newspicks.com/news/2959548
④https://newspicks.com/news/2967369
⑤https://newspicks.com/news/2969036Appleのスマートフォン事業の持続性に懸念があるなら、androidメーカーは全てApple以上の懸念が出てくる。実際には買い替え周期が長くなり、徐々に販売台数が減少していくと思いますが、スマートフォンの次も各社手掛けており、代替の事業は出てくるのではないか。