中国モバイル事情 決済を制する者が市場を制す アリペイとウィーチャットペイの覇権争い続く
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本コラム筆者の西村です。
中国のニューエコノミーの中核となっているモバイル決済。中国ニューエコノミーの覇権をめぐり、アリババとテンセントの競争が激化しています。
2014年から急激にシェアを拡大してきたウィーチャットペイですが、最新動向ではアリペイが巻き返しをみせています。
今回はその主要因を分析してみました。上海に住んでいますが、私は店への支払いはAlipay、友達との割り勘など個人間送金はWechatと使い分けています。
店への支払いでAlipayを使うのは、支払い画面を出すまでの手間が少ないこと(Alipayはお金のやりとりに特化したアプリのため)と、やはり『芝麻信用』のスコアアップのためです。
オンライン理財商品の「余額宝」とオンラインクレジットサービス「花唄(ホワベイ)」も周りで使っている人が多く、アリババさんはこの辺りの囲い込みが上手だなと感じています。
Wechatは元はチャットアプリなので、やはり友達への送金はこれになります。(もともとチャットで繋がっているため手間なくチャット画面で送金できるため)
アリババ経済圏・テンセント経済圏で、使えるものが制限されて行く流れもありますし(最近もウォルマートの一部店舗でAlipayが使えなくなっていました)、ますます競争が激しくなっていくんでしょう。
ただ、店舗ごとに利用できるものが制限されるのは利便性を損なうので、お店ではどちらも使えるようにしつつ、「余額宝」「花唄(ホワベイ)」のような仕組みの方で争ってもらえると、ユーザとしてはありがたいのですが・・・私はウィーチャットペイ派ですが、アリペイの方が利用者多いんですね!
何と言っても、アリペイの高金利で運用できる余額宝(年利4.2%)は魅力的!外国人は身分証がないので登録できないんですが、できるなら断然アリペイに移行します。
日本でもLINE payと野村證券の提携で余額宝のようなサービスができるのかに期待です。