モルガンS:データ主導の新たな技術サイクル、投資面で巨大な可能性
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【データ・ドリブン社会】
インターネットの登場や、PCの普及など、これまでの世界経済における大きな転機となった出来事を、はるかに超える革命的な変化の波がこれから10年間に訪れ、約200兆円のテクノロジー投資のチャンスが生まれるというモルガン・スタンレーのストーリーは、むしろ控えめといっても良いかもしれない。
“Internet of Things,” artificial intelligence and virtual or augmented reality, and automation がその新しい波を生む要素技術の集合体だとすると、それらは世界のランドスケープを変えるインパクトを持つと評価していいだろう。
巨大なデータの奔流が、分析可能なものとなることで、企業戦略策定や国の政策立案、個人の人生設計が、「仮説に基づくもの」から「事実と実感にあふれたもの」になり「試行錯誤」という言葉が過去のものになるとすれば、その世界経済にとってのインパクトが、現在の日本のGDPの40パーセント程度の投資にとどまるというのはいささか過小評価ではないか、というのが私の印象。
当然その波の中で、銀行や不動産などと言った、過去の花形産業は、なくなるか、全くビジネスモデルの異なる産業になる。その主要な機能である資金仲介や資産配分を行う新しい産業の担い手も、現在のは顔ぶれとは変わってくる筈だ。
資金仲介機能はプラットフォーマーに席巻される可能性が高い。
その新しい担い手を探し、その成長を後押しする資金提供を行うのが、株式投資市場の役割であるならば、ベンチャー投資を含む株式投資の展望は明るい。
「データ・ドリブン社会」を主導し成長する芽はどこにあるか。
変化の大きさを考えると、モルガン・スタンレーがリストに挙げた10数社の外にその新しい芽があるように思えてならない。H Davidさんに重ねると、メアリー・ミーカーは現在はVCのKPCBに在籍し、毎年の「Internet Trends」レポート端一読の価値あり(下記は2017年)。
https://tcrn.ch/2venMky