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「当たり前」だという認識すらない。
しかし、「それ、なんで?」と疑問に思い、そこから継続的に交渉する。
すると、「どうしても欲しい」人は交渉に乗ってきます。
ここがポイントで、実力も中身も大してないのに交渉したところで相手は乗ってきません。
そして一度交渉に成功するとそれが基準となります。
で、交渉の時は、「上から」ではなく、「アホのフリして下から質問し続ける」というのがベスト。
大﨑さんはそれができる人です。
お会いするたびにアホのフリをなさいます 笑
(実際に、「俺はアホやから色々教えてー」とおっしゃいます)
自分の想いやヴィジョンを語り、そのためにどうしたらいい教えてーという姿勢でいらっしゃいます。
芸能界のドンがそれをなさるのですから、頼まれた方は「全力を尽くします!」となるに決まっています。
でもこれはきっと「ワザとやっている」というより、「そういう方」なんだなと最近は思います。
自分がやりたいことに関してはとても一途で頑固、それに対して多くの人に協力してもらえる人。
そういう方なんですね。
それをこの時代には身につけていらっしゃった。
偉くなってもその姿勢が変わらないし、それを岡本さんにも伝わっているのが凄いことです。
ダウンタウンも浜ちゃんが吉本に交渉する、と笑い交えてたまに松っちゃんがテレビで言います。替えがきかない労働側からの交渉も大事。
でも東京の芸能界は音楽ビジネスを中心としたところなので、基本的には印税という掛け算が成り立つ世界。100万枚売れると何十億円という収入になる。そういうことが会社全体でわかっていないわけです。
「これでは吉本は駄目になる」と思い、権利ビジネスの勉強をしようとレコード会社の人たちをはじめ、いろんな方々に話を聞きましたが、誰もはっきりしたことを教えてくれませんでした。
具体的には、経営資源を効率的に活用したり、
リスク管理をする事である。
経営資源とは、この場合、吉本という看板と、芸人という人そのもの。
リスク管理とは、芸人のスケジュール管理(仕事で埋め、こなす事)
興行師的な日銭稼ぎから、印税など著作権ビジネスの世界に。
CDや、書籍は、再販価格維持制度に守られているので、
発売時には、定価が採用される。実際の印税計算としては、
税抜き卸売り価格、所謂PPDが計算基準となる場合も多く
また大﨑さんご指摘の様に、破損リスクに備えた出荷控除や、
小売店から返品リスクに備えた返品控除設定が適応される。
確かに書籍は、返品率が高いので、控除率は音楽CDよりかなり高い。
この辺りの計算基準価格や控除率などは、
メーカーは、ガンと譲らないので、最後は、
印税率そのものが交渉の対象となる。此処の利率の妥当性は、
タレントパワーや、マネージャーの手腕など、
ケースバイケースなので、特に明記はしません。
これからデジタル、然も、サブスクリプションの時代。
製造、流通が不要となり、Netflixやアマゾンプライム、YouTube
などが主流となり、若手芸人なども身近な制作者だけで、
動画をファンに直販売、直再生に近い方向にエンタメソフト
もシフトしていく中、今後の大﨑さんの経営方針や手腕が楽しみですね。
この番組は、働くおっさんと共に、テレビの前の皆さんがワンランク上のおっさんを目指して教養を深める、おっさん教養テレビです。
《注》番組ではおっさんを募集していません。集まらないでください。
斜め上をいけるか。学ぶべき事が多い記事。
クオリティーの競争では足元見られてもしかたないが、他に類を見ないものなら相場なんてない。さすがです。