レコードからCDへの転換期、ライバルに勝つ施策
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注目のコメント
顧客の欲求を考え抜いて、誰よりもそのアイディアを早く試して反応を見る。このサイクルを高速回転で回している限り、ビジネスで失敗する事はないんだなとつくづく感じます。ビジネスで失敗してしまうのは顧客に対して怠慢になり、このサイクルが回転しなくなる時。このレコード店での経験は商売の基本が詰まっていますね。面白い!
大学生で貸しレコ屋で繁盛。でも「これからどうするの?」って同級生に突っ込まれる。そう思う人は多いかもしれないけど、そんなの皆んなそう。むしろこういった成功体験を早くからつめたことがめちゃくちゃでかいと思うし、そしたら「これから」の選択肢は広がると考える。でも、それは学生のうちは分からなかったりしますよねー
CDの音質の方が断然良いのでCDに賭けた、というのは今でこそわかるが、当時はテープにはテープコンプレッションがあるし、レコードのようなローファイなサウンドが愛されてきたわけで、CDへの移行はすぐには進まない、というのは確かにコンセンサスだったのだろう。
ちなみに、CDを開発したのはフィリップスとソニー。末崎さんが、今回もコメントで当時の回想をしてくださっておりとても興味深く読ませてもらっています。クラシックの曲がCDの収録時間を決める決め手にもなっています。
以下ソニーの社史より
https://www.sony.co.jp/SonyInfo/CorporateInfo/History/SonyHistory/2-08.html
(以下記事より抜粋)
一方、ソニーは音楽ソフト面から議論を進めた。音楽家でもある大賀から決定的なひと言があった。「オペラの幕が途中で切れてはだめだ。ベートーベンの『第九』も入らなくては。ユーザーから見て合理性のあるメディアにしなくては意味がない」。これは75分あれば大丈夫だ、ということを意味していた。さらにクラシック音楽の演奏時間を調べてみると、75分あれば95%以上の曲が入り、直径12cmは必要ということになる。
(中略)
ソニーの主張が通り、最大演奏時間75 分、正確に言えば74分42秒、そして直径も12cmに落ち着いた。サンプリング周波数44.1kz、量子化ビット数も16ビットと、ソニーの提案が通った。