ダニエル・ピンク × 麻野耕司:モチベーションの源泉は「自立性、熟達、目的」にある
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ForbesJAPANのダニエル・ピンク氏と私リンクアンドモチベーション麻野の対談がwebで公開されました!
ダニエル・ピンク氏が語る「目的」「熟達」「自律性」というモチベーション3.0のフレームワークは、リンクアンドモチベーションの「目標の魅力」「達成可能性」「危機感」というモチベーションの公式とかなり重なる部分があります。
今回の対談を通じて、これらのフレームワークを使えば「リアルタイムフィードバック」などの世の中の人事システムの変化を明快に説明することができると感じました。そして、これから見直すべき旧来の人事システムの問題点にも気づけました。
私自身も沢山のヒントをもらえた対談ですので、良ければ是非お読み下さい!この記事にあるように「目的」はますます重要になる。
我々は、仕事の目的に感度を上げなければいけない。同じ事を行っても、目的の定め方で、意味は全く異なるからだ。
目的には、より上位のより大きな目的がある。ある目的を追求することがなぜ必要かは、その上位の目的によって説明することができる。ある目的はより上位の目的を実現するための手段でもある。この目的から上位目的への繋がりを上位にたどった先には何があるか。最上位の目的がある。
それが「幸せ」である。幸せが何故必要かを上位目的で説明する必要はない。なぜならそれより上位の目的は存在しないからだ。
今年1月のニューヨークタイムズに報道されていたように、米国のトップ大学の一つイエール大の全学生の1/4にあたる1200名が、たった5日間で「ハピネス」のクラスに登録したという。これまでの史上最高人気の授業になったという。
若者は、目的を求めている。
『サピエンス全史』で「人類がどこからきたか」を俯瞰したユヴァル・ハラリ氏は、次著の『Homo Deus』で「人類はどこに行くのか」を俯瞰する。そして、それはハピネスの追求と不老不死の追求になると説く。100年前の王侯貴族に勝る物質的に豊かな生活をしても、大量の自殺者やうつ病の罹病者が出るこの社会は「何かがおかしい」と若者に直感させる。
世界は大きく変わりつつある。この変化は短期の流行ではない。後戻りできできない大きな変化が今起きている。