金融庁の金融行政方針(平成29年度)のポイント~地方銀行への影響~ - 銀行員のための教科書
銀行員のための教科書
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注目のコメント
昨年発表された金融行政の大改革についてわかりやすくまとめているので、ピックしました。
今回のコペルニクス的転換ともいえる大改革の本質は、貸出資産査定に象徴される「重箱の隅をつつく」バックワードルッキングな検査から、実質的かつ全体的なリスクを俯瞰したうえでフォワードルッキングな監督を行う点にあります。
金融機関は過去の財務計数にこだわらず、ビジネスの本質を見極めた上で大胆な与信判断を行うことができる体制となるし、行政が過去の反省に立って促す方向性です。
これこそが、フィンテックなどでも補いきれない付加価値が存在する部分ですので、行政の変革に呼応して経営の変革を期待したいものです。この教科書どおりに行動する良い銀行が儲かるとは限りません。
この教科書に書いてないグレーな営業をする銀行が儲かり、「独自のビジネスモデル」なんて褒められることも現実にはあります。
この世の中は矛盾だらけです。