【トレンド解説】ヒット作連発でも喜べない、映画界の「光と影」
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エンタメとして楽しむことはあっても、なかなかビジネスとして捉えることの少ない映画産業。本日は、そんな映画業界のレポートをお届けします。
ネットフリックスやアマゾンプライムビデオなどの普及で、なんとなく映画界は厳しいのかなと思っていたので、この10年で成長しているという事実は意外でした。ただ、本文中のランキングを一目見れば、好調の理由が納得できました。
こうして映画産業に触れてみると、なんだか映画が見たくなってきます。ピッカーのみなさま、ぜひオススメの映画を教えてください!本記事の編集・校正を担当しました。
今回の「こうして企業は倒産する」は映画産業を取り上げました。現場の最前線にいる方々への取材を通じて、安倍記者が現状と今後をまとめています。
映画関連の倒産事例では、つい先日、映画雑誌の草分け「キネマ旬報」を発行していたケージェイ(旧・キネマ旬報)の特別清算がありました。読者の方々が気づかない間で、ひっそりと債務処理がなされた案件です。映画産業と同じコンテンツビジネスの代表格である出版業の今後にも注目しています。私の起業はエンタメ・コンテンツビジネスから始まっており、今もそう遠くない世界でプロジェクトが動いてます。
映画はもちろん作品の質が勝敗を決めるのですが、そもそも構造が歪かつ、利権が激しい業界。
例え良い作品と言っても、それが必ず成功しないという難しい世界です。
興行収入が10億と言っても半分は劇場が持っていきます。
もちろん、作品の9割9分はコケるので劇場とてそう楽なビジネスではありません、平日の昼なんてあれだけのプライムロケーションでありながら、閑散としております。
制作委員会のビジネスモデルや慣習も知れば知る程、耳を疑うような話ばかり。
そんな中、こんなにたくさんの映画が公開されるのは、やはり映画に夢を見て、損得勘定無しで動く熱い製作者が異常に多いと思います。
映画毎にチームビルディングするので、生活もサスティナブルではありません。本当に情熱で支えられている業界だと思いますし、何か一石投じたいと心から思っております。