三菱UFJ銀、AIで創業期でも融資
コメント
選択しているユーザー
最近の三菱UFJ銀行の「とりあえずやってみる精神」は大好きです。
MUFGコインもそうですが、何でもやってみないと分からない。
そこで勇気を出してやってみるという考えは今の日本には欠かせない発想です。
注目のコメント
【謎の「AI融資」】
AIという言葉を頭につければなんでもよくなるわけではない。そもそも、世の中にAIなるものが存在するわけではなく、それは目的に応じて我々が作り出しているもの。それはイデアであり、そこに丸投げできるかのような万能幻想は捨てた方が良い。
この記事では、要は、これまでの融資スタンスを変更するということを言いたいのだと思う。
ビッグデータを適切に活用すれば、これまで「こうであろう」と仮定して設計をしてきた融資査定基準をより適切なものにアップデートすることが出来るというのはそうだと思う。例えば、サブプライムローンの審査もデータの活用如何ではもっと良いものになった可能性はある。
ただここで言う、「堅実な仕事ぶりが入出金データから読み取れれば融資する」というのを「AI融資」と呼ぶべきかは大いに疑問。
なかなか変わらない融資担当者の思い込みを修正するために「AI融資」という概念を持ち出したに過ぎない、という印象。
銀行がすでに持っている入出金データの有効活用など、閉じられた議論でなく、もっとクリエイティブな枠組み転換が、サイエンスの視点から行われなければ、「AI融資」はかけ声倒れになると危惧する。財務諸表など定量データに基づくスコアリングモデルで不良債権の山を築いた「スモールビジネスローン」は、銀行経営陣にとっても記憶に新しいはずです。
信頼性に乏しい定量データより、営業担当の現場勘による定性分析の重要性は認識しているはずなので、内省を経た上でのモデルであると期待したいです。タイトルにAIだとか創業期でも融資とか余計なことが書いてあるので混乱しますが、大事なのはAI云々ではなく、取引履歴から融資を決定するという部分、つまりこれはいわゆるトランザクション・レンディングですよね。
トランザクション・レンディングとは、ECサイトや各種電子取引の履歴を元に売上や返済可能性を算定し、自動的に利率や貸出期間を設定するタイプの融資です。
国内では住信SBIネット銀行やジャパンネット銀行が扱っていますし、Amazonや楽天の加盟店向けビジネスローンもトランザクション・レンディングの一種です。
トランザクション・レンディングは審査期間が非常に短く、又多くのケースは売上代金自体が返済原資に充てられる為、別に担保を準備する必要がないことがほとんどです。
取引の電子化に伴ってこの手の融資が拡大していくことは間違いなく、メガバンクの一角がトランザクション・レンディングに参入したということは、日本のフィンテックの進展には大きな一歩だと思います。