『資産になるブランド広告』と「消費されるキャンペーン広告」の違いについて
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注目のコメント
Branding vs Campaignを巡る極めて本質的な指摘。
広告代理店に在籍していた2000年代初め、マツダを担当していて、同じ議論をフォードから派遣されていた経営層としたことがある。このまま「タレント+扇情的コピー+機能訴求+価格訴求」をTVとチラシを中心に続けていたら、フローとしての販売は維持されるだろうけど、自らの価格プレミアムはただただ毀損されるだけで、価格ディスカウントだけが競争軸に陥ってしまうという議論だ。
本記事にもあるように、このようなキャンペーン型の方が広告代理店にとっては手離れも良く、予算をより多く取って行くのに都合が良いというのも現実問題としてある。一方で「これで商品が売れるのか?」という営業現場からの突き上げが広告主側にもあるのもまた事実である。広告費を含むコミュニケーションにかかる「コスト」を、どれだけ「投資」として見るか、ということが、当のコミュニケーションを行う企業側にも欠けているのだ。
賛否両論あるかもしれないが、あれから20年近くを経て、マツダはブランド価値を高めてきている。それはデザインを含む商品価値だけでなく、あらゆるブランドタッチポイントにおけるコミュニケーションのあり方を転換し継続的に続けてきたことも大きく寄与しているように思う。
未だに続く、日本のデフレも案外このことと無縁ではないと思う。過去10年に渡って、米英系の企業に在籍してきたが、B2Bのビジネスにおいても、ディスカウントに対しては極めて慎重で、めったなことで安売りはしない。結局、良いものをより安くで世界で勝ってきた日本企業が、その成功体験を捨てられないままに、ここまで来てしまったのが、今の惨状なのだろう。
今の負のスパイラルから出る勇気を持つことが日本企業とそこで働く人間に必要なのだが、もしかしたら既に手遅れなのかもしれない。これは日本企業のCEOに読んで欲しい記事です。
今のJAPAN BRANDの衰退も当たり前だと思っています。
短期的な利益のため表面的なキャンペーンに頼るようになり、プロダクトも表面的な物になり、スマホが顕著ですが、劣化版の機能訴求で、世界の市場から消えていきました。
韓国、中国はいち早く デザインやマーケティング部門に、世界的な一流のマーケッターやデザイナーを入れる事で、時代の変化に対応していました。
このままなら、JAPAN BRANDは衰退の一途ですが、今からもできる事はたくさんあります。広告は全く専門外なので勉強になります。
(この2分類ですと、NewsPicks Brand Designは「資産になるブランド広告」に特化した広告媒体なのだと理解しました)