サウジ国営石油会社サウジ・アラムコの上場、自国市場に限定か 米報道
産経ニュース
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株で資金を調達するときのコストはノーベル賞の対象にもなったCAPM理論に基づいた大そうな数式で表されますが、その意味するところをひと言で表現すれば「ウザい」ということ。
上場企業は、そのウザさをも上回るベネフィットがあるから上場しているわけです。
上場すればリターンを上げるよう投資家に求められるのはもちろんのこと、出したくない情報をも開示しないといけないというウザさも背負わないといけません。
というわけで、海外市場から、出したくない都合の悪い情報の開示を求められてウザかったという事実もあったのではないでしょうか。もともと、サウジアラムコは政治戦略的な会社。OPECのカルテルを主導し、機動的な増減産を行う。手の内を明かさないことがOPECにおけるサウジの存在感を高める。
しかるに、株式上場すれば情報開示を行う必要があり、戦略・手の内をさらけ出してしまう。また度々投資家とサウジアラビアの利益が相反する局面も出て来よう。私はもともとアラムコの上場は非合理的だと考えている。
先進国市場で上場する場合、情報開示基準やコーポレートガバナンス・コードなどの点で、戦略国営会社の性格とは整合しない面が多々ある。サウジ市場であれば、その辺のハードルは低い。
株式市場への上場を前に、いろいろ逡巡があるのは、大いに理解できるところである。