H&Mのグラフィティ無断使用問題が激化 謝罪後もSNS批判の嵐 カウズも投稿
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注目のコメント
グラフィティは、違法行為なのに保護のために強化ガラスで覆われたり、くりぬいて額に入れられたりするアートの最先端だからカッコいい。
カッコいいからH&Mが使ったわけだけど、何がかっこいいのかというのを理解せず、形だけ借りてきたからこんな事になった。
「H&Mはリヴォークのストリートグラフィティ作品自体が違法行為により生まれたもので、結果、作品は著作権法では保護されないなどと主張し、訴状を提出した」
グラフィティが面白いのは、民主主義と資本主義はどちらが優先されるべき概念かという問いにもなってるところ。自分の所有する範囲でしか人権は保証されないのかどうかとか。また、落書きと呼ばれるように公共の清潔さは、個人の権利より優先されるべきなのかどうか、など。
所有権を越える表現の自由——都市の闇に影となることについて
https://www.alt-movements.org/no_more_capitalism/past_articles/%E6%B0%91%E8%A1%86%E3%81%AE%E8%A1%A8%E7%8F%BE%E3%81%AE%E8%87%AA%E7%94%B1/beyond_freedom_of_exppession/違法な落書きはある意味、アーティストとしてはカッコいいと思うけど、それの権利を主張するのはなんかカッコ良くないと感じます。
アウトローが売りなんだから、権利とかそんなこと気にしちゃいけないでしょう。
追記
Chim↑Pomだったらそんなことしないと思います。NYにある有名なグラフィティアートの聖地5pointsでも先日、建物所有者の壁画取り壊しにグラフィティアーティスト21人が裁判を起こし、勝訴するという件がありました。(しかも賠償金670万ドル:7億2000万!まで手にするという)
この一件は、2013年に建物所有者が5pointsにあるアート作品を白塗りした行為を違法として始まったようで、建物所有者は、「所有する不動産に対する行為はいずれも認められる」と主張しましたが所有権の訴えは通らず「ある財産が権利上は誰かの所有権である場合であったとしても、その財産が保護されるべきであると多くの人が認識しているとき、これを破損する行為はV.A.R.A(美術家人権法)に違反するという判断を下した。」そうです。( FNMNLより引用)
グラフィティアート発祥ともいえるアメリカならこの判決は当然といえばそうかもしれないですが、この裁判の結果は多くのアーティストにとっても救われる判決になったのでは、と思っていた矢先のこのH&Mの騒動でした。
H&Mはスウェーデン発の企業ですが、これほどクリエイティビティ溢れる企業が、アーティストからの訴えに「違法行為に生まれた作品は著作権法で保護されない」と切り捨てるように伝えてしまったことは非常に残念ですね。これでは反感を買うのは目に見えているというか・・
「違法行為」だから「その価値は保護されない」となると、バスキアやバンクシーなどの絵は、じゃあ価値がないのか?となりますね。そんなわけなくって、バンクシーの絵などは、違法な場所に描くからこそ、そのアートへの思い・主張が強く反映し伝わってくるような側面もあります。それが価値を生み出している気もしますし、先の判例で「多くの人が価値を認識している時」「その価値は保護されるべき」と考えるのであれば、H&Mは今回訴えがあったアーティスト個人に対してだけではなく、アートを作り出すアーティスト全体の思いを尊重して、もっと違う切り口で伝えるべきでしたね。