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日本ではごく自然に受け入れられている、マンガでの「汗」や走るときに足が丸くなる表現などは、マンガ特有の記号のようなものとして漫符と呼ばれたりします。

西洋絵画にも理解して臨まなければいけないコードは存在しますし、「ただ何の予備知識もなく感じれば良い」というようなナイーブな世界ではないことは明らかです。絵画を前にその意味ばかり追ってしまうのも野暮ですが、歴史的背景や文脈を全く勉強しようとしないのも・・。

意味と強度。このバランスの上に成立するのがアートなんだと思います。
西欧絵画に秘められたコードを読み解くと絵の解釈がわかる。この時期までは特にそれが重要だと思う。遠近法が発見され、パステルから油彩になり、モチーフが宗教から離れていくこの時期、時代の転換期として非常に面白い。
都市とはしばしば文明そのものと理解されます。これはイブン・ハルドゥーンのようなイスラーム史上の思想家にも見られた発想です。都市とは富の蓄積であり、資本の余剰が発生します。都市があるからこそ、様々な投資が出現します。技術革新への投資、新しい産業への投資、奢侈品への投資、冒険や航海への投資、そして学問や文化、芸術への投資も大規模になりえます。

イタリアで起きた都市経済の急発展は結局ローマ帝国の遺産によるところが大きいですが、モンゴルやイスラーム勢力によるユーラシアの経済圏の統合という変動によるものでもありました。ヴェネツィア、次いでフィレンツェで起きた都市の急発展は、文化への投資を急拡大させました。13世紀から15世紀にかけて、イタリアの絵画は目が覚めるような勢いで色鮮やかになり、写実的になり、躍動するような構図をもつようになっていきます。この変化は文学や音楽でも起きたことで、オペラという多額の投資がなければありえない総合芸術も、ガリレオ・ガリレイの父親らが主導して銀行家の都市フィレンツェで誕生しました。

 イタリアは18世紀まではヨーロッパの文化的中心地としての地位を保ちました。イタリアで起きた絵画の変化はヨーロッパ各地の宮廷と都市へ波及していき、ドイツでニュルンベルクのアルブレヒト・デューラーやヴィッテンベルクのクラナッハ親子のような革新的な画家たちが都市に現れました。しかし、宗教改革に伴うドイツ三十年戦争の混迷、そしてオランダの分離独立の後、イタリアで起きた絵画の変化を引き継いで発展させたのは17世紀にはフランドルとオランダでした。ルーベンスやレンブラントの活躍は、大西洋をまたいだアメリカ大陸をも含む新しい経済圏の産物でもありました。
 18世紀になると、オランダは英国に敗れ、絵画を含む芸術の中心地は、フランスへ移行します。ブルボン家の宮廷はなお芸術の強大なパトロンでしたが、貴族階級の増加、商工業を基盤にした市民階級の台頭、そして二度のナポレオン帝政と共和制の時代にパリはいよいよ芸術の最大の消費地、ヨーロッパ中から貴族と富裕層と芸術家の集まる都市になりました。
膨大な量の知識ですね。にわか知識で付け焼き刃をつけたいですね。解説本を読み始めると止まらない
オモロー!特にオランドの17世紀「絵画ブーム」。
職業自由度の高さ・階級の行き来の盛んさが、需要・供給ともに刺激して、おもろい展開になったとさ。
■供給側:昭和日本の芸能界のような「一発当てて世間を騒がしてやる」気概に満ちた若者が集中したオランダ画家界。結果、有象無象の作品が生まれる。
■需要側:成金の憧れは家に飾る立派な(でもバカでかい訳ではなくコンパクトな)絵画が投機対象に。
こっちの特集、面白いですね!
タブに載せればいいのに(笑)
この勢いで日本芸術史もオネシャス!
絵画がはじめて投機対象となったのは17世紀のオランダ。バックグラウンドの分析とても興味深い
この連載について
独自の視点と卓越した才能を持ち、さまざまな分野の最前線で活躍するトップランナーたち。これらのイノベーターたちは今、何に注目し、何に挑んでいるのか。毎週2人のイノベーターたちに、さまざまなテーマで大いに語ってもらう対談企画。