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海外エリートの教養というテーマなので、
ちょっとだけ、実用的なTipsを。。。

「向こうの人」とこの時代の話をする時に本稿の後半のキリスト教の「戦略」についてはあんまり話をしない方が良いです笑  逆にキリスト・ユダヤ教以外の人たちと話すと割と喜ばれますが。。。

むしろギリシャ、ローマ時代に描かれた神話から、多神教について、日本の八百万神との共通点を語るとか、ローマ帝国の前に繁栄していたエトルリア人の死後の世界の考え方と日本の仏教の話とか絡めると喜ばれます。
あとは建築ですね。ローマのコロッセウムの話なんかはウケます。よく知りませんが笑
古代ギリシアが西洋に及ぼした影響は現代に至るまで極めて大きいといわざるをえません。キリスト教のようなローマ帝国にとっては辺境で発生したごく小規模な宗教運動がなぜヨーロッパ全土を支配し、やがて世界中に普及していったのは世界史上の奇観ですが、これも古代ギリシア文明との結びつきを抜きにしては考えられません。キリスト教は最初期からパウロらによって、古代ギリシア文明の遺産を活用することに非常に意識的であり、ギリシア的な世界観と一体化することでローマ帝国に受け入れられうるようになりました。
 ソクラテスやプラトン以来、真理とは限りなく正しいものであり、最も善であるもの、最も美しいものと考えられました。キリスト教においてはアリストテレスの影響を受けるかたちで、神が真理としてとらえられるようになりました。神とはまた最も善であり、最も美しいものでもあります。美というのは神の表現でもあります。この世界観を抜きにしては、西洋美術の価値は生ぜず、共感できないものです。ヨーロッパ人自身が自分たちをキリスト教徒であるとは思わなくなってもこのギリシア文明とキリスト教の一体化した世界観はそう簡単になくなるものではなく、ヨーロッパ的な知性と一体のものです。
 古代ギリシア的な彫刻は一時期ヨーロッパから姿を消しましたが、これは、ゲルマン民族の大移動でギリシア・ローマの知的覇権が追いやられたことによるものでしょう。代わって、ゲルマン人やケルト人にとって価値のある木のイメージがキリスト教の普及のために利用され、彼らの崇拝の対象であった木の代わりに「十字架」が表現され、至るところで掲げられるようになりました。クリスマス・ツリーなどもその一環です。
 ギリシア・ローマと一体化したキリスト教の世界観は一時期隅に追いやられましたが、消滅はせずに再び巻き返し、欧米の支配的な世界観となって現在に至っています。西洋美術に共感できるというのは、向こうの教養と知性からすれば、真理や善といった最も重要な価値観を共にできる人間であるということを意味します。社交の場で気の利いた会話ができる、といった次元の話ではありません。そういう世界観を共にできない中東やアフリカ、アジアの人間を、本当のところでは彼らは仲間と思うことはないでしょう。
いやあ、西洋美術史は何度聞いても面白い!話し手が違うとまた違った味わいがある。宗教画は布教のために用いられた→キリストやマリアの描写には、それとわかる決まり(コード)ができた、というあたりは、仏教でも同じような部分がある。また今日から絵画や彫刻を見るのが一層楽しみになりそう。
現代ファッション業界におけるトレンドの移り変わりと同じように、アートも大きな時代の移り変わりがあるのが見れて面白いですね。華奢→マッチョ→享楽…タイト⇆ビッグシルエット/オーバーサイズの波みたい。

しかし、「プラトン」という名称が「肩幅が広い」という意味のあだ名とは…(笑)
「日本人よりも、欧米人のほうが絶対に毛深いはずなのに、なぜ歴史画と神話画には胸毛が描かれていないんですか?」

この質問から全てが明らかになったくだりが面白い。好奇心は、強い武器ですね。ローマ人たちはギリシャを政治的に征服したが、芸術に関してはギリシャに征服されてしまったこと。ギリシャはつるつるの肌を好み、ローマはシワを尊重したこと。美術史は奥が深い。さいきん原田マハさんの一連の著作にもハマっているので、興味深い連載です。
絵画に体毛が描かれないのはギリシャ時代の思想的ミームらしい😯
オモロー!
人間の欲求に素直で貪欲を映し出す美術だからこそ、「強いが正義」の戦争時代にはマッチョが好まれる。
日本の漫画史・ヒーローヒロイン史でも、似たような傾向がありそうな。
この連載について
独自の視点と卓越した才能を持ち、さまざまな分野の最前線で活躍するトップランナーたち。これらのイノベーターたちは今、何に注目し、何に挑んでいるのか。毎週2人のイノベーターたちに、さまざまなテーマで大いに語ってもらう対談企画。