新日鉄住金、山陽特殊製鋼の子会社化検討 スウェーデンのOvakoも買収
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山陽特殊製鋼の名前を見てピンと来た会計士ピッカーの方は少なくないのでは、と思います。
1965年に起きた山陽特殊製鋼事件は、当時としては最大級の粉飾決算事件で、この事件を契機として、日本でも監査法人制度が導入され、監査人の責任強化、監査役の強化、証取法監査強化など、日本の監査制度がある意味形になった、と言えるものでした。新日鉄住金が軸受鋼の強化のため、現在14.5%の筆頭株主となっている山陽特殊製鋼を子会社化(51%以上の株主となる)について検討を開始し、さらにスウェーデンの軸受鋼大手であるOvako AB社を買収する(100%子会社化する)と発表しました。今後はこの3社で連携を強化するとされています。
特殊鋼は5大元素に少量の合金元素を配合し、様々な特性を強化した鋼で、軸受鋼も該当します。自動車、産業機械、風力発電、ロボットなどの用途で堅調な需要を取り込む算段です。