オムニチャネルは古い。目指すのは「ニュー・リテール」
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杭州、深圳、中国のテクノロジーは本気で世界一しか目指していない。この国から学ぶものは多い。ニューリテールの概念は
まだ、明確になっていないが、店舗を通じ、ブランドと顧客との関係性を高め、店舗、EC、関係なく、年間購入回数と金額を高める為の活動がニューリテールだと思う。即ち、コンテンツの理念やブランドのエンターテイメント性を店舗で強化、購入は店舗又はEC。ほんと小売でレジ待ちの時間ほど「ああ、ムダな時間だな」と思うことはないし、飲食店でも現金しかムリと言われるたびに辟易とした思いになります。
農業をやっている生産者の立場としては、小売のこれからの進化にはすごく注目していますし、大きく気になることは「①無人店舗のような店舗モジュールが、いつAPI化されるのか?」ということと「②店舗の物理的な場所の最適化はどう考えられるのか?」ということですね。
①については、例えば色々な生産者が独自に直売所作って圃場で売ったりしていますが、それらは全部「店舗モジュール」によって無人運営で標準化されたほうがラクですね。現在は、いちいち直売所をやるならパートさんを貼り付けなければならないし、圃場で現金を取り扱うのも利便性が悪すぎます。在庫管理や売れ行きもリアルタイムに把握出来ないケースがほとんど。
でも、仮に圃場据え置きの店舗モジュールに変わったとしても、わざわざ圃場まで足を運んでいただくことも買って頂くお客様には「高いコスト(時間含む)」になると思ってます。だからこそ、②の店舗はどこにあるべきか?という論点もどんどん最適化が進んでほしいですね。
個人的には、これからは店舗というより「ピックアップポイント」になっていくのかなと。その場所に行くまでに全て会計は行われていて、あとは自分のIDに紐付けられて準備された商品群を取るだけ。という世界観。そうすると、近ければ近いほど良いので数多あるコンビニとか、あるいは郵便局とか、そこらへんの既存インフラの活用が出来るとコストも安く済みそうです。ラストワンマイルもとにかく配送で届けきる!というスタンスにこだわりすぎると、やっぱり配送費の問題がついて回るとも思うので、「ラストワンマイルは取りに来てもらえませんか?」という開き直りも新しいUXの選択肢のひとつかも?と思ったりしてます。
追記:
THE BRIDGEさんでちょうど隣接した話題がコラムになっていました。シカゴ市内をたった4ポイント(店舗)でカバー出来るという配送の最適化は面白いですね。まだ残念ながら生鮮はスコープ外ということですが、引き続きこのようなトレンドは注視していきたいです。
https://newspicks.com/news/2899441?ref=pickstream_482950ニュー・リテールはアメリカや中国ですでに2年ぐらい言われている概念です。
ストライプのホテルというのも無印良品が中国ですでにやっており、本格的にブランドを体験で作る時代になってきたことを表してます。
ニュー・リテールを一番表しているのはアリババの「Hema」というスーパーで、スーパーは体験主導でそこのものはオンラインで買えて一定距離内であれば30分で家に届けられるというもの。支払いはアリペイのみという徹底ぶり(政府のお達しでか細く1つだけ現金レジもおくことにはなってますが)。
これによりオンラインとオフラインの情報が統合され、さらに周辺の店でも全てアリペイで決済できるので、莫大な購入データと位置情報データが集まります。
土地効率の観点でも倉庫兼スーパーで単一面積で売り上げが倍以上になっているはずで、ROIもしっかり合う。
Paymentに関しては、Amazonはまずは本国でやるでしょうから、短期的にはメルカリ、楽天、ヤフーがこの領域で競合するはず。
LINEはしばらくはwe chatの後追い戦略を取るはずなので、個人間決済分野やオンラインにフォーカスしそう。