トランプ大統領、「宇宙軍」の創設を要請
コメント
注目のコメント
実はスターウォーズ計画の頃にはアメリカには宇宙軍(United States Space Command)が存在していました。
しかしスターウォーズ計画の頓挫に伴い、無駄な組織ということで格下げされ、現在は第14空軍傘下の統合軍の一つ戦略軍にある、宇宙統合機能構成部隊に、空軍宇宙軍団、宇宙ミサイルシステムセンター 、宇宙優勢システム航空団の3つの宇宙部隊が配備されています。
今回の話は去年の夏頃に下院で、陸海空海兵隊に次ぐ第五の兵科として宇宙軍創設の法案が可決されたことに始まります。
しかし、相対的に予算を減らされる空軍が大反発し、積極的なロビー活動を展開。
上院でこの法案を葬り去りました。
しかし、トランプ大統領らはこうした体制では即応性が悪いとして、改めて宇宙軍の創設を求めているというわけです。
ちなみに宇宙軍と言ってもスターウォーズのように宇宙空間でドンパチするわけではなく、衛星軌道上にある約2万3000の衛星の監視と運用がメイン業務です。
一見地味ですが、いざという時、先に衛星を敵に潰されて、相手の状況がわからないまま一方的に奇襲を受ける「宇宙からの真珠湾攻撃」を避けるのが宇宙軍の最大のミッションとされています。
現代の戦争が衛星からの偵察や誘導に頼っている以上、この件についてはトランプ大統領の判断が正しいようにも思え、空軍の反発はあっても、いずれ宇宙軍創設の方向に行くような気がします。これはなかなかコメントしづらいが、
>軍側は新たな軍種とその官僚制度を設ける必要はないとして反対している。
これは非常に既視感がある。第二次大戦後に陸軍の航空部隊を分離して空軍にした時も陸軍は猛反発。政治が押し切った。今回は主に空軍がやっている宇宙関係の仕事を分離するという話ですよね。歴史は繰り返す。
ところでNRO(National Reconnaissance Office)も宇宙軍に吸収されるのかな?NROは軍とは別のスパイ衛星を専門でやる機関で、実はNASAと同程度の予算をもらっていたりします。。。。やはり人類は経済的な利益か戦争でしか進歩できないのだろうか。とりあえずはレーガン時代のスターウォーズ計画の再検討等をやるのかもしれない。宇宙世紀はまだまだ遠い。。。