5Gの覇権を狙う中国ファーウェイの躍進
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ファーウェイは中国大手ITのなかでは珍しく非上場を貫いている事もあり情報が少ないものの、いわばインテルとシスコを足したような世界有数のIT企業。
しかしというかだからというか、今に始まった話しではなく子ブッシュの時代からイラクやタリバンへの販売等で米国政府からは敵性扱いされています。
ただいよいよ規模と影響力が増してきたため、国際技術標準の制定の主導的なポジションを狙い初めてきたという話。
これは興味深い議論で、グローバル化とテクノロジー覇権が極まった近代において、中国という別プロトコルな国家の世界における役割と、それを構成する一中国企業の世界経済・社会における役割は別議論が成り立つのか、成り立たないのか。
成り立たないならある意味でファーウェイのようなグローバルテック企業は中国共産党ともコンフリクトしてしまうということになる。
同じ事はアリババやテンセントにも言える。アリペイのウォレットは情報が共産党にダダ漏れリスクがあるから西側諸国では使わせない等々。
グローバル化、テック覇権化が進む時代、この矛盾を中国共産党はどう解いていくのか。蛯原さんの懸念に対する中国の答えは、一帯一路で中国よりの国を増やすことで国際発言力を増やし、アメリカにG2という概念を説得するという方針だと思います。
現状は一帯一路は問題を抱えながらも急速に進んでいる一方、アメリカとの交渉は進んでいないので、テクノロジーを挟んだ冷戦状態になりそうな気がしてます。
実際東南アジアやインドなどの発展途上国におけるテクノロジーセクターの覇権を中国系とアメリカ系(と現地系)で争うケースが多発してます。Huaweiの躍進について異論はありませんが、記事の作り方としての一方向の見方のみである旨を認識して読んだ方がいいですね。
必要以上に巨大化して捉えるのではなく、5G含めた移動通信の特許の国内の強さは冷静に把握すべきとも思います。
http://eetimes.jp/ee/articles/1606/13/news090.html