アートに見る「流行を作る人、流行に乗る人」の境界線
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先日ご縁あって、サグラダ・ファミリアの彫刻のトップの外尾悦郎さんとお会いしました。ロジックとアートではないですが、ロジックと情緒について、本記事と近しいお話をして下さいました。
大陸において、国や宗教や言語が違う中で共通のコミュニケーションを取るために、主に西洋で発展していったのがロジック。これは物事を細分化して、計算する手法。しかし、社会が複雑化していてこの方法が通用しなくなってきた。
そこで大切なのが情緒。積み上げの計算式ではなく、0→1のコンセプトを生み出せるのは情緒。これこそ東洋が得意とする手法。だからこれからの時代は、日本人が国際社会でしっかりリーダーとなっていく必要があると思います、と。
詳細は正確じゃないかもしれませんが、ロジックを超えるコミニュケーションを探し出した故のアートという、論旨と近しいと思います。バブル期の歴史を調べれば調べるほど、日本は大きなチャンスを逃してしまったことを痛感させられます。アートの世界でも同じ、当時が日本の美術品の価値をあげる千載一遇のチャンスでした。
ただ、バブルを知らない世代としては、済んだことを悔やんでもしょうがなく、前を向いて新たしい時代を作っていくしかないのですが。実に面白い!>
ネガティブマーケティングとは?
「こういう絵を描けば売れる」と、売れそうなものを追いかけて作品を作ることです。それに対してポジティブマーケティングは、歴史の中で自分の立ち位置を能動的に示す作品を作り、自分で価値を生み出すことです。
要するに、流行に乗るのではなくて、自分で流行や歴史を作れということです。今風にいうと、セルフブランディングでしょうか。
──今のお話は、耳が痛い人も少なくないでしょうね。アートに限らず、「今、はやっているから、やっておこう」というサービスが多いですから。