就活の必修科目「グループワーク」で勝つ方法
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注目のコメント
グループワークを設計し、学生さん達を観察していた張本人からひとこと。
結論から申し上げますと、グループワークを諸々の対策が不可能なように設計することは、意外にも簡単です。
学生さんたちが、これまで経験したことのない環境をその場で作るからです。
3つの負荷を調整します。それは『時間』『情報量』『人間関係』です。
仕事ができる人ほど、この3つを上手く使います。
まず、作業量に対して時間を少な目に設定します。
限られた時間で、何を選択し何を捨てるかを見ています。
次に情報量です。解くべき課題に対して、必要な情報とあまり意味のない情報を取り混ぜます。
必要な情報に気がつき、それを軸に仮説を立てると答えに近づけますが、見逃してしまうと議論は発散します。
そして最後が人間関係。チームの人数を、最適な値より少しだけ多くします。
積極的に議論に参加できるか、周囲の人間の意見をどれだけ吸い上げているか、メンバーからリスペクトされる行動をしているか。
こういう作業を2時間程度、集中力を切らさずに活動できるかを見ています。
学生さんたちには、会社での仕事の雰囲気が分かったと好評でしたし、ごまかしのきかない真剣勝負は、自己の能力認識にも役立ちます。
グループワークは、大変ですけど色々気付きがあって面白いです。実力テストだと思って、楽しんでください。始まる前から戦いは始まってるぞ。まずは雑談力が問われる。雑談でいかに初対面のメンバーと話ができるかだ。男ならモンハンの話題でもふっとけ!女なら会場近辺のランチがうまそうな店の話でもふっとけ!当然行きの電車で要リサーチだぞ。会話に自信がなければ奇抜な筆記用具でも買っといてツッコミ待ちだ。
ほんで始まったらリーダー的なポジションをやりたくてみんなウズウズしてる。焦るなよ。そこで、声だけデカイ頭の悪そうなヤツを君からリーダーに指名するんだ。◯◯君とかファシリテーションうまそうだよね?みたいに。
そして畳みかけるように、理屈っぽくなさそうな人を書記に指名するんだ。じゃぁ書記のホワイトボードは◯◯さんとかどう?字うまそう。みたいにだ。
これで、なんとなく人を見る目がありそう的な雰囲気と、このミーティングが君の支配下にある空気が醸成されるはずだ。
あせった他のメンバーがこう言ってくるだろう。
「じゃあまずは意見を出すためにブレストしよっか!?」
こうなればしめたもんだ。君はすかさず言う。
「いいね!でもいくつかルールを決めないかい?1.他人の意見は批判しない。2.質より量。3.他人のアイデアのパクリ大歓迎。どうかな!?」
社会人からしたら当たり前のルールも、意外と大学生は知らないもの。みんな、おぉ、いいね。という他あるまい。
ここまできたらあとは楽チン。他人の意見をひたすら大げさに頷きながら聞いて、アホみたいに「いいねーー!!」を連発すればよいのだから。たまに2人の意見をくっつけたり、黙りこくってるダメ男に「◯君の意見も聞いて見たいな」と振ったりしてるだけでいい。
最後の発表者もやる必要はないぞ。やりたいやつにやらせて、君は笑顔で見守っていればいいんだ。戻ってきた発表者に惜しみない拍手と笑顔を忘れるなよ。
これでグループワークは完璧だ。どうだい、こんなアホらしいことまでして大きな会社に君は入りたいかい?なんでこう、グループワークにゼロサム思考を持ってっちゃうんだろうな。その結果クラッシャーが出ちゃうんすよ。
勝ち負けじゃなくて、主観的にその場での最善解を考えて自分の意見で言うことじゃないですか。
ちなみ聞いた話で、
「日本のアーティストの数は?」っていうフェルミ推定で、
「みんな人生を描いてるアーティストだから1.2億人」
って答えた人がいるらしいっす。
ロマンチックポイントは100点だけど、
出題者の意図見抜いたポイントは0点だと。