NHK「AIに聞いてみた」の違和感 これって本当にAI? データ分析の専門家が解説
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多くの方はディープラーニング=AIと思っている方が多いと思いますが、人工知能はもっと広い概念です。
わかりやすさや衝撃度をもとめてこのような番組作りになるのは理解できますが、一方でちゃんと伝えてほしいとも思います。AIに対する過度な期待感やそのあとに来る無駄な失望感は必ずしも学術界、産業界にとっていいものとは思えません。
AIとは?AI(人工知能)とDeep Learning(深層学習)を簡単に説明
https://www.optim.cloud/blog/ai/ai-deeplearning/この番組は、もっと丁寧に結論の導き出し方を説明するべきだと思います。でないと「お金にゆとりがなくても、蛇口を小まめに閉めなければ仕事に満足できる!?」を信じて、お金にゆとりがない人が仕事に満足するために、蛇口を小まめに締めなくなって、夏の水不足に繋がってはいけないですから。
この方の「データ分析の見直しが必要」という主張は納得できますが、それ以外の点には同意できません。以下の2点がどうしても理解できませんでした。
1. 「人工知能」という言葉の定義について
「人工知能」という言葉を使う場合、ディープラーニングを含む様々な手法が含まれます。本文中に以下のような記述がありますが、狭義であってもそのような定義をすることはありませんし、そのような言葉の定義はミスリーディングだと思います。
> 最も狭義なものは、私も執筆に参加した「誤解だらけの人工知能」の著者である田中潤氏による「人工知能とはディープラーニングそのもの」という定義。
2. 「自律性」について
「人工知能」には「自律性」が必要不可欠なもののように書かれていますが、それは知能をどう定義するかによるのではないでしょうか。ディープラーニングはこの方のおっしゃる「自律性」を持っていると言えないと思います。