中国で「日本酒ブーム」が花開いた【中国Webマーケティングラボ】
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元々日本酒はワインと戦いうる味と多様性を有する割に世界での認知が低いので、今後成長する余地は大きい。
ただ、今の造り方ではそう簡単に生産が伸びないのが課題。
そういう意味では製造をテクノロジーでスケーラブルにしている獺祭のようなブランドのポテンシャルが大きい。北京の昔と今の大きな違いは何?と聞かれて必ず答えるのが、「日本料理屋の客層」です。
私が初めて北京を訪れた90年代から2000年代前半頃までは、日本料理屋のお客はほとんどが日本人でしたが、中間層の厚みが増し、今では逆転現象が起きています。
日本料理やを経営する友人に聞くと「8、9割が中国人」らしいです。
日本食ブームにのって居酒屋などの日本料理屋が増えたのが、日本酒消費の増加であることは間違いありません。
ただし、一般家庭にまで浸透させ「市民権」を得るにはまだまだほど遠いと思います。
北京では、ワインのように日本酒を家で飲む習慣がほとんどありません。原因はわかっていて、北方特有の味が濃く脂っこい中華料理に日本酒を合わせると、日本酒の風味が飛んでしまい水のように感じるのです。
一方で、重めの赤ワインなどは意外と北方の中華料理に合います。
お酒の普及の前提にあるのが、それに合わせる料理だと思います。一般家庭にまで普及させるためには、その地方の料理の分析が欠かせないと思います。
私の個人的感覚だと、北方料理や辛い四川料理などには焼酎が、広東など南方の比較的味の薄い地域の料理には日本酒が合うと思います。
中国の料理は地域ごとに大きく異なります。日本酒をさらに普及させ家庭にまで浸透させるためには、中国全体をひとくくりにせず、各地方ごとに異なる戦略を考える必要があると思います。日本料理、イトーヨーカ堂などのスーパー、7‐11などのコンビニによって日本酒も普通の中国人のすぐ近くに現れました。
53度などの白酒よりずっと飲みやすいです。
問題はブランドが多すぎて、代表的な日本酒はなに?と聞いては、ほとんどの中国人は答えられません。
かつて日本家電のようにあまりにも多くのブランド、日本メーカー間の激しい競合など、日本酒の中国販売拡張にはまた出るのではないかと思います。
もう少しブランドを集中して、二、三のブランドに絞れないのでしょうか。