巨匠・篠山紀信が「いまの福島第一原発」で目にしたもの
コメント
注目のコメント
村上春樹の「アンダーグラウンド」を読んだときにも思ったけど、こうやってこの人たちの(村上さんは実際にはキーボードだが、いわゆる)ペンやカメラはまだまだ圧倒的なものになっていくんだよなぁ。
そして『すごい廃炉』という自分の写真の掲載される本のタイトルに、一見違和感を感じたあとに納得したっぽい篠山さんのコメント。
"撮影している時、僕はしばしば「すごい」という言葉を発していたらしい。僕にとって「すごい」とは、想像を超えた恐ろしさ、醜さ、悲惨さを表すほか、素晴らしい、美しい、偉いなど、時に相反する意味にも使う言葉のようだ。複雑な心境と微妙な感情の交差、その集積がこの本だと思って見てもらいたい"日本政府はこんな双葉町の状態や、福島第一原発の遅々として進まない廃炉作業を見て見ぬふりをして、ただひたすら再稼働を強行しています。経産省の役人もいっぺん廃炉作業に携わってから、原発政策を論ずべきと思いますが。
沿岸部の復興遅延もさることながら、福島の原発周辺エリアを訪れると未だに、ここだけ2011.3.11で時が止まったような感覚に襲われます。
人生の有限性や、写真を通した時代や時間の切り方を熟知した篠山さんの言葉は示唆深く、何より写真というビジュアルの力強さを改めて感じさせられます。
3.11に関しては、国内報道も極端に減り、原発問題を含め海外の報道の方が時にリアルタイムで多角的な報道を現在でもしているケースがあります。