競合他社への身売り提案 米ゼロックス大株主
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富士フィルムの買収スキームは、ゼロックス本体での第三者割当増資だから、現有株主にとっての旨みがない。
誰かに自分の所有株を引き取らせるスキームで、余程儲けたいんでしょうか?
出資先の成長より、自分の儲けを優先。一見強欲に見えるが、それで商売をしている投資家の感覚としては当然と言えば当然。
最後は、富士フィルムが高値で引きとらさせられるんでしょうか。。。一番の論点は、本当にXerox・富士ゼロックスのJV含めたビジネス上の関係を崩すことが現実的なのかという点。
書簡では、今後3年間をサプライチェーンを再構築することに注力すべしと書いている。そしてこの業界ではキヤノンがHPを競合とみなしながらも部品を販売をしている(HPのレーザープリンタ部品はキヤノンが生産)ことを例示しながら、不可能ではないと書いている。そして、代替の調達先があることで、株主利益を最大化するための交渉力を身に付けうこともできると述べている。
あとは、そもそものJV契約がXeroxにとって不利益で、一方で去年の会計不正などをもってその改定・解消交渉は可能と訴えている。
それ以外は、バリュエーション関連で双方が「自分たちの数字のほうが適切」と訴えたりしている点の各論。
複写機業界は、過去にSamsungなども入ろうとしたが、特許だったり生産機構の組み合わせだったりと、そう簡単ではないのが実際だと思う。加えてXeroxは規模も大きいし、その量をそもそも生産可能なプレイヤーがどれだけいるか。
いたとしても、富士ゼロックスは両社のJVなので、富士ゼロックスの業績が悪くなることはXeroxにも影響する。そして今後のJV解消を前提に動くと、規模効果を両社で撮っているものが薄まらなくなる。
PEなりがXeroxの完全買収と富士フイルムから富士ゼロックス持ち分の買取をやる(そして両社の株主にプレミアムを払う)という方法でも出てこない限りはなかなか厳しいのではないかと思うが…
①がアイカーン氏・ディーソン氏の声明、Xeroxも反対声明を出しているが(②)、同日の声明ゆえか、各論点への反論は出ていない。
①http://carlicahn.com/joint-statement-with-darwin-deason-regarding-xerox-3/
②http://xerox.bz/2Hz5r3M