綾瀬はるかのコカコーラ乾杯CMで考えるテレビCMの未来(徳力基彦)
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注目のコメント
コカコーラさんのこのTVCMは、コカコーラさんのこの案件と同じ広告代理店の営業局(電通第七営業局)の担当である弊社でも話題になりました。オリンピックのグローバルなスポンサーという立場を最大限に活かした、近年稀に見る印象的かつ素敵なスポットだったと思います。
同じ内容でも、誰がいつそのメッセージを発するかで、そのインパクトや印象は大きく変わります(ここで話題になっているのも、まさにその証拠)。PRやSNSではなく、いわゆるマス広告でも、かなり強い印象を残せる(しかも、高いエンゲージメントで)、ということを実証したコカコーラさんのこのチャレンジには感服です。先週と昨日放映された綾瀬はるかさんとコカコーラの乾杯CMのチャレンジが、個人的にはとても良いチャレンジだと思ったので、Yahooニュースに寄稿してみました。
昨年は、企業のテレビCMやネット動画が炎上する話題ばかりが多かった印象なので、今年はこういう視聴者が喜ぶ新しいテレビCMのチャレンジが増えると良いなと思います。
(一方で、今回の乾杯CMに対しても、録画というコトへの批判的なコメントが散見されるので、なかなか難しい時代になったなと改めて感じてしまっている自分もいます。)
ちなみに、私自身がドラマの「世界の中心で、愛をさけぶ」の頃からの綾瀬はるかファンであることが、記事の内容にバイアスをかけている可能性については否定できませんので、その点についてはご容赦頂けますと幸いです。コカコーラさんは、以前からこの手のCMについては模索してるイメージです。
テレビのオリンピックパッケージの売り物に、相当額の出稿をしたうえでの実現でしょうね。システム上は、CMバンクからの出し分けではなく、番組扱いでしょう。
通常のスポットやタイムは、もっとシステムとして効率的な運用に切り替えて、テレビ局営業は責任枠の押し付けあいとか、ブラックボックスであるがゆえの枠や単価の調整に労力を割くことをやめて、こういう企画モノのセールスに注力できるようになるといいですね。