10分で分かる、いま話題の未来組織「ティール組織」
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ちょうど読み終わったところですが、理解を深めるために何度も読み返したい本です。500ページ超あるので読むのを躊躇する人がいるかもしれませんが、本当に読んで良かったです。
ティール組織というのが実現できるかどうか?とか実際どうやるのか?という話はあるのですが、少なくとも、こうした組織モデル、パラダイムの違いがあるのだということ自体が自分にとっては大きな気づきでした。
自分はモノクロで世界を見ていたのではないか、と思えるような、カラーで世界を見たぐらいの発見があります。こんにちは、こちらの記事を執筆した吉沢です。
この記事の内容ですが、特に私が重要だなと思ったのは、
【達成型組織】⇔【ティール組織】
の間の部分に、実際には多くの組織が分布している。そして、達成型組織の持つ「競争・生存本能への刺激」と、ティール組織の持つ「自分の好きなことをする好奇心への刺激」の2つのバランスを、実際には多くの組織が取っている、という点です。
これまでの議論では、達成型組織をベースとして、そこにプラスアルファで「自分の好きなことをする好奇心への刺激」を、例えばビジョナリー・カンパニーと呼ばれる組織では、ミッションと自分との適合で実現する、など、オプショナルな位置づけとして取り扱ってきたという印象があります。
それに対して本書では、「純粋なティール組織」という存在を定義し、これと「達成型組織」との2つの相対感で物事を語れるようになったのが、大きな要素だと思います。
ついぞこの話、「既存の組織は達成型で、悪いところばっかり」みたいに解釈されることがありますが、決してそうではない。ニュートンでもないですが、「偉大なこれまでの達成型組織の方の上に乗り、そこから新しい組織を模索する」というのが、よい捉え方なんではないかと思っております。分厚い「ティール組織」の実に分かりやすいまとめ。
ちなみに、グロービスを振り返ると、ティール組織の3つの特徴に、いい線行ってるんじゃないかと思います。
1:存在目的に耳を傾ける
何か判断に迷うことがあれば、GLOBIS WAYに立ち戻ります。
2:自主経営=気づいちゃった人が「助言」をベースに社内の資源を集め、推進する
まさに「気づいちゃった人」にタスクをアサインし、他にも手を挙げてもらい推進します。その分、自ら忙しくしてしまうことにもなりますが(笑)先日私も、ある仮説に気が付いちゃってしまい、1つある制度変更を行いました。
3:全体性=思い切って自分自身のすべてを職場に持ち込む
これは私個人および一部かもしれませんが、公私混合(一応、混同ではないw)で仕事をしているつもりです。なので、「働くように遊び、遊ぶように働いて」いるつもりです。
もちろん組織の全てがうまく行っているかは別の話ですし、僕の働き方や成果がうまく行っているかは別の話ではありますが。