この連載について
世界がEVに舵を切った。EV化する2030年の世界、主役はエンジンから「電池」に変わる。時計の針を巻き戻した2018年、世界はどう動き出したのか。トヨタは世界をリードし続けるのか。その最新動向をレポートする、NewsPicksオリジナル連載。
日本最大手の自動車メーカー、世界でもトップクラス。傘下に日野・ダイハツを有し、SUBARU・マツダ・スズキとも業務資本提携。HV技術をベースにPHV、FCV、EVを展開。北米を中心にレクサスの販売も。
時価総額
62.1 兆円
業績
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電池で負ければトヨタは滅ぶーー。それほどの危機意識が見えたパナソニックとの会見の意味は、極めて重いでしょう。世界は今、大きく動き出しています。
これから1週間、たっぷりと「電池」を深掘りしていきます。どうぞよろしくお願い致します。
EVの中核部品でありネックでもある「電池」開発でパナソニックとの提携が報道されたことが記憶に新しいトヨタ。
EVや自動運転の開発競争が激化している自動車産業の大転換期にトヨタは主役の座を守りきれるのか、、個人的にもすごく興味深い特集です。
水曜日のインフォグラフィックでは電池の基本から、電池メーカーの川上から川下を取り巻くそれぞれの顔ぶれや、トヨタが取り組む、「全個体電池」まで、、たっぷりと図解していきます。お読みいただけると嬉しいです!
テスラも単3より一回りだけ大きな電池を数万個積んでるだけなんですよね。それが良い事かどうか、地球環境的にはかえって悪いという説も根強いし、経済合理性も本編説明の通り見通しはグレイ、しかし時代がそうなってしまったからその方向に走らざるを得ないのが今の世界の自動車メーカー大手。
目下、世界EV市場トップシェアの中国深センBYDも発祥本業は電池メーカー。
常々、電池の分野のイノベーションは他の領域に比べて足りないと思っておりますので、本特集には期待しています。
https://www.wsj.com/articles/theres-a-global-race-to-control-batteriesand-china-is-winning-1518374815
世界のコバルトの56%がコンゴ民で産出されており、その加工物である硫酸コバルトの80%は中国で生産されているとのこと。
コンゴとコンゴ民という名前の似た2つの国があるのですが、コバルトの話は「コンゴ民」の方ですね。WSJは冒頭でDemocratic Republic of Congoと正式名を表記して区別。
以前に、今はパナソニックに吸収されたサンヨーと共同で、電力用大型蓄電システムを開発した事があった。
当時サンヨーは世界最大のリチウムイオン電池のメーカー。
パナソニックのサンヨー吸収の最大の理由は、リチウムイオン電池の技術だったと言われている。
テスラは、あくまでもパナソニックが開発した電池のセルを何個も並べて、自社のバッテリーモジュール化している。
それに対してトヨタは電池そのものを開発しようとしている。
どちらのビジネスモデルが強いか?
とても興味があるし、その差を今後の記事で混同せず明確にして欲しい。
創って作って売る。という商売の基本から考えるとこの原料調達は不安でなりませんね。
現状では電池容量をHVに比べて何十倍にも高めないと、内燃機関のような航続距離を得られないピュアEV。
トヨタはHVでは特許を抑え、ノウハウを徹底的に蓄積して世界でのデファクトを握りました。FCVやPHVでは仲間づくりを意識しています。一方のEV。次世代車の本命ではプレーヤーが多く、トヨタの独壇場とは行きません。
ハードとしてのピュアEVの性能で前を走るのと同時に、使い方や社会での使われ方にも関与していく姿勢は、次世代クルマ社会でもトップに居続けることに対する危機感のあらわれであることは、疑う余地がありませんね。
厳しい判断には違いないが、EVは単にベストなタイミングを見計らっていたと言う事も出来るし、FCVはカリフォルニア州のZEV規制対応として、90年代から経産省とJX(旧日本石油)と三つ巴で取り組んで来た責任を果たしているという政治的産物であるので、次世代自動車戦略を全方位的にやって来ているトヨタにとって、怖いのは急な石油供給危機や急なガソリン車販売規制といった政治リスクだろう。
次世代電池開発、特に「全固体電池」(せめてNPのデザイン担当の方には漢字間違えないで欲しかった)の開発に関しては、トヨタは追う側ではなく、「追われる側」であって、その情報の非公開の徹底ぶりから、本気度を感じさせる。私は無料会員なので読めないが、恐らくこの特集であっても、肝心なところは絶対に明かしていないだろう。
電池が肝なのは、誰もがわかりきった事だが、なぜEVなのかと問われれば、それはいかに「シェール革命」が起きても、21世紀中の石油供給危機は避けられない事を、自動車会社もちゃんと理解しているということに他ならない。経済原理から程遠いCO2削減の目標は、その不安を覆い隠す都合のよい方便に過ぎないと言うのが、私の見方だ。
内部の人がもこういう取り組みの積み重ねで「これは本気だ」と感じていって危機感を共有できるもの。大きなチャレンジですね
あまりに生活に溶け込みすぎて普段はなかなか意識しませんが、電池がなければiPhoneもノートパソコンも動きません。
今回の特集では、さまざまなイノベーションを支えつつも、これまであまり語られてこなかった電池に光を当ててみました。
一週間、よろしくお願いします。