ICOは資本取引なのか?資本取引と損益取引の違い
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ICOを損益取引と認識するいうことは、価値変動部分のみならずそのものの金額についても課税されることを甘んじて受けるということですね。購買型のクラウドファンディングならまだしも、何とも微妙な判断に思うな…
注目のコメント
これは、グッドポイントですね。ICOは、資本取引ではなくて、損益取引と定義されている。そうなるとICOで得た「収益」分だけ、企業は税金を払う必要がある。コストがゼロのトークンを100で売れば、100の利益が生まれることになる。儲ける人がいれば、必ず損をする人が出ます。仮想通貨事業者リスクもあります。自己責任で慎重に投資をしましょうね。
①のメタップスの決算でコメントしていた点、図で整理してくれていて助かる。メタップスのように、その時点でPL(売上)計上している場合においては、提供しているサービスはあくまでコインの発行時点で終わるとも言える(だから売上計上をできる)。本当にそれがサービスの在り方として適切なのだろうか。
併せて「ICOは資本取引なのか」という疑問もまっとうで、②でコメントしたが自分もICOを資金調達と呼ぶことに違和感を感じるようになってきている。ただ③でFumihikoさんがコメントしてくれているが、寄付型・購入型クラウドファンディングからの延長線が文脈にあるのではないかとのこと。
①https://newspicks.com/news/2752461
②https://newspicks.com/news/2743481
③https://newspicks.com/news/2776160これはたしかにおもしろい論点。ICOとIPOの関係性を整理するためにも避けては通れない論点でしょう。結論としては、ICOにもいくつかの類型があり、類型ごとに判断ということになりましょう。
「仮想通貨市場の取引データ解析を行うメタップスがICO(イニシャル・コイン・オファリング=仮想通貨で資金調達を行うこと)で得たおカネは資本なのか負債なのかを議論した末、前受金(負債)としてB/Sに計上しました。IPO(イニシャル・パブリック・オファリング=新規株式公開)と同様にICOによって得たおカネが投資家からの出資であれば資本取引となりますが、仮想通貨やICOの法的な位置づけが明確に定まっていないための措置だと思われます。
ところが、会社のプレスリリースではICOによって得たおカネを近い将来収益として計上する意向を示しました。つまり、会社はICOを損益取引として認識しているということです。
ICOは、資本取引なのか、それとも損益取引なのか、いずれかによっては決算書の数字が大きく影響を受けると考えられます。今後のICOは法的位置づけの整理に注目したいと思います。」