トランプ氏「米国新時代」 一般教書、強国へ結束訴え
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「トランプは最初分断を煽り、今度は融和を訴えた」と困惑している解説者を複数見た。演説には中身が無いとか、トランプには思想が無いとか、日本のメディアはトランプをバイアスかけて見過ぎ。
トランプのビジョンは最初からブレてない「偉大なるアメリカの復活」
今回の演説は、自分がその為に成し遂げた経済や雇用の改善、IS掃討といった成果をアピールし、米国のために尽くした英雄を讃え、「みんな思い出してくれ!アメリカはこんなに立派な国じゃ無いか!自信と誇りを持とうよ!みんなで結束して頑張れば米国はもっと強く偉大な国になれるんだ!やればできる!」と、米国を鼓舞するような内容。米国民を勇気付け励ました感じ。安倍総理が米議会で演説した時も米国を褒め称えて励ますような内容だと言われたけど、それを少し思い出した。
愛国心と信仰心に疎い唯物的な合理主義者にはトランプのキリスト教信仰に基づいた愛国的ビジョンが理解できないと思う。
米国人の愛国心、誇り、信仰、英雄、国旗や軍人に対する敬意を散りばめたトランプ大統領の一般教書演説は、党派を超えて一般米国人の心に届く内容だと私は感じた。
CBS調査では72%がこの演説を良かったと答えたとの事。
因みに、トランプ就任時の演説、私はこう解釈した。トランプ大統領はあらゆる場所で演説してるが、主旨はブレてない。ただ、話す対象によって表現は変えるし、目的を達成するための手段である政策は柔軟に対応する方針のようだ。以下、独自解釈↓
「オレがアメリカを守り雇用を増やしてお前らにチャンスをやるからみんな頑張れ。みんなが頑張ったら社会保障に頼る人間は減るしアメリカは強くなるし尊敬される。強いアメリカは世界の利益で世界に平和をもたらす。アメリカはアメリカ第一で行くが他国の自国第一も尊重するしその先に友好がある。愛国心があれば偏見が入り込む余地はない。自由に発言すればよいし、意見が違えば議論するがその先には連帯を目指す。勇気と善と愛があれば愛国心の下、皆がまとまりアメリカは偉大になれる。」
注目のコメント
※update:CNNの緊急世論調査によると、48%の回答者がトランプの一般教書演説を「極めてよい」としており、これはオバマの2010年演説、ブッシュ(息子)の2005年の一般教書演説と同水準。フラットな目線で演説だけを評価するなら、わからないでもない結果。民主党・リベラル勢力もイメージの上でのトランプと、現実を一層見分ける姿勢を示すことができなければ11月の中間選挙も危ういかもしれません。
昨年の就任演説で語った「アメリカの惨劇」はどこへ行ったのやら、一般教書演説では「アメリカの新時代」を強調。
歴代大統領の一般教書演説は平均1時間前後ですが、80分に及んだトランプの演説は異例の長さです。
最初の1時間は内政に割かれ、好調な経済や国内の災害対応にあたった人たちを賞賛。かつての「強いアメリカ」の復活を印象付けようとした格好です。
ただ、「黒人の失業率が史上最も低い」「アメリカ市場最大の減税」を自身の功績かのように語りましたが、ワシントンポストのファクトチェックによると黒人の失業率は8年前から減少傾向にあり、減税規模として市場最大なのはレーガン減税とのこと。
外交面では特に意外な発言はなく、気になった部分を敷いて挙げるとしたら中国とロシアを「アメリカの経済や価値に挑戦するライバル」と呼んだことでしょうか。
余談ですが、トランプが青いネクタイを着用するときは大抵穏健(トランプにしては)な演説をすることが多い印象があります(赤の場合は過激・攻撃的で、たとえばパリ合意離脱表明の時も赤)。
共和党・民主党の融和を狙った演説でしたが、議場の民主党の面々の凍りついたような厳しい表情が印象的。アドリブなし。ドリーマー対応の部分を除けばサプライズなし。無難だが、支持者は感動、リベラル派は嫌悪といういつものパターン。昨年の施政方針演説と同じように演説そのものは上手
先ほど終わった約1時間半にわたる演説を生中継で見ていましたが、やはり事前の予想通り、ツイッターなどで見せる激しい言葉はなく、全体的に結束を訴える内容でした。
各種経済指標の好転を強調し、移民政策では妥協案を成立させるよう両党に呼びかけ。
中国とロシアをライバルと名指しし、北朝鮮の金政権を「残忍」と非難しましたが、それ以上踏み込んだ発言はなし。
ニュースとしてはテロの容疑者を収容してきたグアンタナモ収容所について、オバマ前政権の決定をくつがし、引き続き運営していくための大統領に署名すると明らかにしました。