鉱工業生産速報 12月は予測大幅上回る上昇 7四半期連続増産
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昨年12月の鉱工業指数。今回のような生産増、出荷増、在庫減、在庫率低下というのは理想的な数字の出方。順調な結果と見て良いだろう。
昨年の鉱工業生産は一進一退を繰り返しながらジリジリと回復する傾向が見られた。ただし、在庫および在庫率がここ3ヶ月ほど前年同月比プラスとなっており、昨年を通じやや高めに推移していたのが気がかりでもある。
なお、今回の結果を受け、10〜12月の鉱工業生産は対前期比で+1.8%となった。10〜12月期のGDPには明るい材料になるだろう。12月の日本の製造業PMIと整合的な好調な結果となりましたね。
前回1月の予測指数が大幅減と出ましたので心配になりましたが、今回新たに2月の予測指数が大幅プラスで出ましたので、増産基調持続と見ていいでしょう。
在庫・在庫率とも前月から低下していますので、この点もポジティブ評価です。
今後は、足元の円高推移が国内の生産活動にどの程度影響するかに注目でしょう。製造業の生産は順調に拡大しています。1月が大幅減産の見込みですが、2月には再び足元の水準に復帰する計画です。おそらく季節パターンの変化が原因なので、とくに心配ないでしょう。
業種別にみると、一般機械と電子デバイスが牽引役。この2業種は輸出が急増しているので、世界景気の拡大が国内生産を牽引していると見ることができます。自動車が弱含んでいることだけは心配材料。