伊五つ星運動、選挙綱領を発表 ユーロ離脱の国民投票盛り込まず
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ポピュリズムとインターネットを駆使した政策決定を特徴とする五つ星運動ですが、岐路にさしかかっています。インターネット上の投票で政策を決定することに見られるように、独自の政権構想などを具体的に示しているわけではなく、選挙などで動員できる確固とした党組織も持っていません。統治能力を売り物にしているわけでもありません。それゆえ、既存の政党のような利権構造や既得権益層とも無縁と見られ、支持を拡大してきました。
しかし、昨年、選挙制度が比例代表制から小選挙区比例代表並立制に改正されたことで、五つ星運動は選挙で不利になると見られています。小選挙区制が導入されたことで、二大政党(民主党と中道右派連合)に有利になると考えられます。五つ星運動も政権担当の候補となりうる政党であることを示すといった対応を迫られています。