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シリアで新たな地上戦=クルド民兵排除狙う-トルコ

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  • 暦オタ・ガジェオタ・ミリオタ・時々謎のPro Picer

    結局アメリカが、シリアのクルド人に国境警備隊を組織させるという報道が、トルコ介入の大義名分となりましたね。
    シリアのクルド人独立につながる、国軍創設の動きは絶対トルコが認める筈がないので、今回のトルコの侵攻はほぼ確実視されていたわけです。

    一昨日まで、トルコのアカル参謀総長がロシアを訪問しており、ロシアは既に承認済みと思われます。
    NATO加盟国のトルコが軍事作戦の許可をアメリカではなくロシアに取るというのもおかしな話ですが、これが現在の中東情勢を端的に表しているともいえます。

    「ユーフラテスの剣」と呼称される今回の侵攻はトルコ第二軍とトルコマン系の自由シリア軍約3万が動員されていると思われます。
    目標は、シリア西部のクルド人の飛び地アフリーン・カントンを制圧することで、エルドアン大統領により、作戦名は「オリーブの枝作戦」と発表されました。
    20日17時から開始されたF16による空爆と、砲撃で、アフリーン周辺の108カ所がターゲットとなり破壊されたとのことです。

    シリア北部は現在暴風雨で、地上軍の動きはほとんど伝えられていませんが、天候回復次第、大規模な地上軍による攻勢が始まるでしょう。

    兵力差から見てアフリーンの制圧はほぼ確実だと思われますが、問題はその後トルコがユーフラテス川の西岸からクルドを一掃すべく(元々ユーフラテス川の西岸からクルドは撤退するという約束があった為)西岸の主要都市マンビジ攻略まで動くかどうかです。

    いずれにせよ、シリア内戦は、新たなステージに入ったことは間違いありません。


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    静岡県立大学国際関係学部 准教授

    トルコ軍とその配下にあるシリアの反体制派が攻撃を開始しています。目標は、シリアのクルド人勢力の支配地域では西端の飛び地にあたる都市アフリーンです。
    シリアのクルド人勢力は、ロジャヴァ共和国を名乗り北東部を実効支配していますが、とにかくクルド人勢力を弱体化させたいトルコ政府がこの実効支配を消滅させようとしています。

    トルコ軍がクルド人勢力の支配地域を攻撃する際に難しいのは、諸国の軍がこの地域に駐留していることです。ロシア軍、イラン系勢力、シリアのアサド政権軍、そしてアメリカ軍がいます。これらを巻き込むことになれば、トルコにとっては大きな問題となります。
    トルコ政府は侵攻開始前に、ロシア政府とイラン政府に交渉し、ロシア軍はすでに撤退しています。アメリカ軍はまだ駐留しており、軍ではなくても義勇兵などとしてクルド人勢力に参加しているアメリカ人も相当数います。ロシアとイランとしては、もしトルコ軍がアメリカ人を攻撃することになれば、望むところでしょう。

    アフリーンは西端の飛び地ですが、今後トルコ軍が本当にエルドアン大統領が主張しているようにさらに東のクルド人地域へと作戦を進めていけば、アメリカ軍の基地も存在しており、アメリカ人が巻き込まれるリスクは増大します。


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    国際政治アナリスト 危機管理コンサルタント

    トルコはずいぶん前からシリア北西部トルコ国境のアフリンからクルド勢力を掃討する作戦をやりたがっており準備を進めていましたが、米国とロシアの両国ともに反対し続けたために出来ませんでした。今回はロシア政府とこの問題について協議を重ね、ロシア側がトルコの軍事作戦を認める形で撤退に応じたので遂に軍事作戦スタートになりました。
     もちろんもう一つの大国である米国は反対したままですが、トルコはロシアと話をつけられたことで、米国の支援するクルド勢力への攻撃を本格的に行うことに踏み切りました。
     米軍が、シリアのクルド民兵を訓練し、トルコなどとの境界を警備する新部隊を結成すると発表したことで、文字通り「我慢の限界」に達したのでしょう。
     これまでもトルコ政府は米国に対して、「シリア・クルド民兵はテロリストだから支援しないで欲しい」と言い続けてきましたが、米国政府は「対IS掃討作戦のためだけの限定的な作戦だから」とか「対IS作戦が終了したらクルドに提供した武器を回収する」とかその場しのぎの理由を述べてトルコの要求を退けてきました。
     今回米国がクルド人を主体にする3万人の「境界警備軍をつくる」と言い出してシリア・クルド人の支配地域を固定化させ、シリア国内の分断を助長するような動きを見せたことで、ロシア、イランも反対の声を上げ、米政府に対する批判が強まりました。
     トルコにとってはやっとアフリンに攻め込む機会が来たという感じでしょう。トルコ政府はアフリンとマンビジュへの侵攻作戦を進め、ユーフラテス川の西側からクルド勢力を追い出すつもりだと思います。
     もちろん米国とのさらなる関係悪化は覚悟の上。シリアのクルド地域には米軍の基地や米兵がたくさん駐留しています。米国がこのトルコの動きに対してどう対応するのか注目です。
     シリア内戦は新しいフェーズに入りました。


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