倒産調査大手2社、数字の違いが面白い!
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データの違いが面白い!
長期の時系列でみると、トレンドは概ね変わらず、実数では例年東京商工リサーチ>帝国データバンクだったが、その差がどんどん縮まっている。そして2017年にほぼ同数になるなかで、プラスマイナスの違いが生まれた印象。
金額では、タカタの数値を帝国は含めていないというのが大きな差異要因とのこと。記事では、帝国データバンク(TDB)、東京商工リサーチ(TSR)を「倒産調査会社」と称していますが、倒産した企業を追跡するのではなく、「企業の信用度を測り与信する」信用調査が本質的な業務です。なので、一般的には信用調査会社と称されることが多いのではないでしょうか。
信用調査の仕組みに関しては、下記のTSRのサイトが勉強になります。
http://www.tsr-net.co.jp/aboutus/recruit/outline/
ポイントは、1民間企業である信用調査会社が、開示義務の全くない非上場企業の財務情報や企業の定性情報を取得できるという点(100%ではないでしょうが)。これはまさに、信用調査会社の"信用"(というより"信頼"?)が為せる業です。
信頼はそう簡単につくり出せるものではなく、長い時間をかけて醸成されるもの。2社ともに100年以上の歴史をもち、合計の市場占有率は90%超と言われています。参入障壁は極めて高い市場であり、2社はいずれも財務内容が安定しています。