視点:仮想通貨取引はなぜ危ういのか=アデア・ターナー氏
Reuters
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注目のコメント
結局、ポイントは「巨額損失を被る人々が増えて、マクロ経済に何らかのショックを与える可能性はないのか、警戒する必要はある」という部分なのですが、機関投資家が仮想通貨を対象資産としていない状況では杞憂ではないかと思います。
というか、ターナーには自身が主張するヘリマネは危険じゃないのかと聞きたい所ですが・・・仮想通貨の価格が「あなたがいくらになると信じているか次第」であるというのは、既に多くの人が指摘していることであり、特に新鮮味のある発言ではない。
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気になるのは以下の主張だ。
「匿名性を有するデジタル通貨取引を促すことは、同じく匿名性を持つ紙幣(特に高額紙幣)の存在同様、脱税やマネーロンダリング(資金洗浄)を行おうとする人々、あるいはテロリストを利するだけだ。」
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仮想通貨の多くは、その取引に実名ではなくてユーザー固有のアドレスを用いる。これは匿名というよりも「仮名」である。簡単に言えば、口座番号だけで取引ができるということだ。このアドレスと、本人確認された実名との繋がりがしっかりと把握されていれば、実は銀行預金と大差ないのである。
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仮想通貨のアドレスと実名との繋がりを確認させ、取引開始時に本人確認を義務付けたのが、日本の仮想通貨法だ。海外でも、こうした「仮想通貨が不正な目的で利用されることを防止するための規制」については検討が進んでいる。この論者は、こうした対策が可能であることや、実際の取組みが進められていることを知らないのだろうか。少なくとも、仮想通貨に「匿名性」があるという認識は技術的にも正確でないし、日本の仮想通貨法の実態も知らないのだろう。