火を噴くベネズエラのハイパーインフレ、年率440000%突破
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2008年のジンバブエのインフレ率は単月で170万%を超えていましたから、世界インフレ史から見ても、まだこの程度は序の口です。
発行72時間で使い物にならなくなったと話題の新最高紙幣もまだ一万ボリバルですしね。
有名なところでは、つい15年くらい前までユーゴスラビアでは、5000億ディナールなんていう紙幣をだしていましたし、古くは第一次世界大戦のドイツが100兆マルクなんていう紙幣を使っていたことがあります。
ちなみに歴史上最高の高額紙幣は、同じく第一次世界大戦後のハンガリーのもの。
その金額実に
10,000,000,000,000,000,000,000ペンゲー札!!!!!!!!
ちなみに上記のお札の単位は “10垓(がい)ペンゲー”と読みます。斎藤さんのピックを見て、二年前の自分のピックを思い出しました。
https://newspicks.com/news/1347029/
—ちょうど二年前のピック—-
元来、ベネズエラのカントリー・リスクはとんでもなく高く、素人は手を出してはならないというのが広く共有された考えです。油価下落で国家財政が二進も三進もいかなくなってきました。
以下ご参考:
A.M.ベスト社(世界最古で世界有数の保険専門格付企業)によると、ベネズエラのカントリー・リスク格付け(CRT = Country Risk Tier)は最高・最悪のCRT 5です。
”Venezuela, a CRT-5 country, has a high level of economic risk and very high levels of political and financial system risk.”
CRT 5の定義:予測不能で不透明な政治、法令及びビジネス環境であり、資本市場は限定的か存在しない。低い人間社会の発展度合いと社会は不安定。保険マーケットは初期段階
(A.M.ベストの出所。P1の左側をご覧頂くと、カントリー・リスクのうち政治リスクと金融システム・リスクがメーターを振り切ってしまいそうな様が見てとれます)
http://www3.ambest.com/ratings/cr/reports/Venezuela.pdfIMFが昨年10月版のレポートで予想した今年のベネズエラのインフレ率は2,530%。2015年が160%、2016年が303%、2017年が1,133%ですから、それなりの予兆を踏まえて大胆に予想したのでしょうが、コーヒーの値段とはいえ年初早々年率440,000%ですか・・・ 物価全体がどうなっているかは分かりませんが、ハイパーインフレはある日突然やってくるというのが過去の歴史の教訓です。経済政策を軽視してばら撒きに走ると、世界最大規模の原油埋蔵量を持つベネズエラですらこうなってしまうのですね (@_@;)ウーン