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あとこの記事には出ていないけどエディさんの真髄は先月のNHKで高校生を教えている時に言っていた「コミュニケーション」の定義だなと自分的には思っています。
日本では試合中の声と言えば「気合い入れろ」って感じになりがちですが「自分が誰にタックルにいくのか」など瞬時に相手のバックスラインをみて密度の濃い情報をやりとりし、自分の立ち位置などを横のディフェンダーと連携・調節していくのが「試合に勝つための」コミュニケーションって言っていてなるほど・・・と思いました。
さらに言うとエディさんの「叱り方」ですね。個々人を実に深く観察していて「叱ると成長する」人を見分けていているようです。成長を促す叱り方は現代の管理職がもっとも苦労している部分ではなかろうか?
後編に期待。
しかし、僕はエディーさんは一定期間での目標やタスクを達成するためのプロジェクトマネジャーなんじゃないかと思っていて、企業の経営者のような理想かもしれないけど半永久的な成長、ゴーイング・コンサーンの組織を作るためのコーチングというのと、異なる能力だと思っている。
エディーさんとサッカーのモウリーニョも同じタイプかもしれない。確かに、結果は出すし、チームのピークを持っていく指導能力は素晴らしいのだけど、退任前後にほぼすべてのチームが瓦解してしまうんだよね。
でも繰り返しになるけれど、プロスポーツのコーチングはそれでいいと思う。ただ、会社の経営は勝とうが負けようが、組織が無くならない限り、活動が続く。勝ち逃げはできない。
>>日本のスポーツチームのコーチや学校の先生は、「コーチングはアートだ」と理解できていると思いますか。
-歴史を振り返ると、そうではないでしょうね。おそらくコーチングは、力によってなされていると思います。(記事より引用)
力による指導とアートによるコーチングの違いは、コーチと選手の関係が一方向か双方向かである、と理解しました。
選手の個性や意見を反映させ、能動的な参加を促す技量がコーチには必要なんでしょうね。
全てのチームや選手に当てはまる公式や方法論はなく、バランスを取りつつ自分の中で正解を探していく。
その過程を「アート」と呼ぶのでしょう。
同じことは、どんな組織の指導者と参加者にも言えると思います。
スポーツと同じく、仕事や科学技術も高度化して、指導者が100%の正解を見つけて「この通りにしろ」と決めつけることはますます不可能になりつつあります。
アートを構築できる組織人でありたいものです。
次回がとても楽しみです!
イングランド人と日本人はとても似ています。すごく礼儀正しく、親切で、成功に対してそこまで貪欲(どんよく)ではありません。
大事なのは、細部まできちっとした緊張感(tense)を持たせていくことです。
一つ一つのチームでそれらのバランスが違うから、緊張感を適切に変えなければいけない。
それが、アートだということです。
ミーティングでは、選手たちに対して「あなたたちも参加しているんだ」と自覚させる必要がある。選手は「この場で何かを得られる」と考え、参加者(participant)であるべきだと思います。
「ハードワーク」が意味するのは、ディープワークです。ディープワークとはハードワークするだけでなく、メンタル面でもアクティビティ(行動)に対して自分の頭をきちんと合わせること。つまり、向上する意思があるということです。
最初の練習では、10分でセッションをやめさせました。なぜなら、100%の力でやっていなかったからです。選手たちは練習したいのに、私は練習をやらせなかった。そうやっていくことで、選手のマインドセットを変えることができました。
自分の外側にあるタスクをこなすのではなく、自分の内側の意識でその意味や目的を咀嚼する関係性へ。結局関連付けや意味付けを、自分の内側とすることが還元率を格段に高めるということ。でも外側にあるタスクをこなすほうが、なんとなく自己拡張される感じがしちゃうのもすごいわかる。ほんとに大切なのは「大変である」ことに満足しないで、本質的な目的は何か。それに至るために今習熟すべきことは何かの目的設定を自分の頭で考えてするってことですね。
「例えばジムで60分トレーニングするとします。あなたにはチョイスがある。ただ60分トレーニングをするのか、もしくは自分を向上させるために60分トレーニングをするのか。ただ60分トレーニングするのは「頑張る」。60分、自分を成長させるために行うのがディープワークです。」
これはまさにスポーツに限らず、ビジネスパーソンにも当てはまる考え方だと感じました。