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毎回そうですが、ECBの手口は「3歩進んで2歩下がる」方式が多いです。大きめの観測気球を上げて、ユーロと金利が騰勢を強めたところ、これをまず冷ました上で一手を打つ、という具合です。

このところ域内景気が堅調ですから、過去1年間はこのアプローチが可能だったわけです。しかし、既にユーロ高が相当進んだ状態でHICPも大して伸びていないわけですから、筋論から言って「そこまでタカ派に振り込んで大丈夫なのか」という意見は出てくるでしょう。
欧州中央銀行は今年1月から9月までを対象に量的緩和の手段である債券の買い入れ額を従来よりも減らしました。しかし、12月の理事会の議事録が開示されると、1月の理事会でさらに買入額縮小の方向が示されるのではないかという観測が強まりユーロ高となりました。
しかしロイターが関係筋の話として時期尚早だと報じ、市場の期待がいなされました。ちょっと先走りすぎというのは尤もです。

面白いのは市場の反応で、ロイター報道でユーロ高が大幅に修正されたとは言えません。欧州の金利低下もわずかです。市場の観測は先走りだったとしても逆方向を向いている訳ではない、と解釈しておくべきでしょうか。
欧州景気はあまり肌感覚で伝わってこないのですよね。欧州にいても。