【真相】ファッション界の注目ベンチャーを救った、寺田倉庫の「秘策」
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「倉庫」というハードを表す社名にもかかわらずハードを捨て、オペレーションというソフトの価値でプラットフォームビジネスをしているんですね。驚きました。
社長の采配の素晴らしさは伝わってきましたが、その精神がどのように企業の隅々まで染み渡り、どうやってこのような革新的なモデルが生まれたのか、その生みの瞬間の内情も知りたいところです。「倉庫がなくても、倉庫業はできる」。寺田倉庫が2012年にスタートしたミニクラ事業というのは、これまで物流が嫌がってきた、個人の所有物をあずかるというビジネスを作り上げました。最初は月額50円でやれ!という、指示が社内で飛んだと聞いています。
膨大な空間を、何十万という段ボールで埋めていることもすごいのですが、もっとすごいのは、倉庫業でありながら、もはやフィジカルな空間を自社内で確保することにこだわっていないこと。むしろ、空間に保管されているモノのデータを把握することで、付加価値をつけようとしています。
たとえば今後、個人がミニクラに預けている保管品に、自動的に「ネットで売買したら何円で売れる」という市場価格が表示されるようになったらどうでしょうか。倉庫でずっと死蔵するようなモノが、動き出すのかもしれません。
倉庫業から、情報業へ。異端企業のビジネスモデルの変化を、これからもウオッチしていきたいと思いました。倉庫を借りるのは、大変なんですね。
ベンチャーだと、それだけで門前払いされるそうです。
寺田倉庫と組めば、寺田倉庫の信用で、契約の壁が取っ払われます。
寺田は、倉庫業ですが、自前の倉庫をほとんど持ちません。
だから、受ける倉庫も競合にはならないのです。
地方の倉庫にはかなりの余剰スペースがあるので、実は倉庫業側からしても
借り手を見つけてきてくる、寺田の存在は倉庫側にとってもありがたいのです。
倉庫そのものの場所の選定から、倉庫内のオペレーション、そして当然API。エアクロに対して寺田倉庫はアプリの裏のことをトータルで請負いました。
素敵なアイデアと、アプリを作るエンジニアがいるベンチャーでも、
バックヤードのシステムや、オペレーションのノウハウを持っていないところは多いでしょう。そういう時に寺田倉庫の出番です。
寺田と組むことで、ベンチャー企業は、表のサービス開発に集中することができるのですから。
ミニクラ のAPIの強みは他がほとんどやっていない一個一個物を管理できる「ユニーク管理」です。
これは、これから市場の拡大が見込まれるシェアビジネスと非常に相性がいいので、ミニクラ 経済圏がどんな広がりを見せるか、注目したいです。