aiboで生まれた「感動体験」を世界に。ソニー平井社長に聞くこれからの差異化
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注目のコメント
ソニーの今のエレキへの姿勢を知る上で良記事。
特に製造関係での投資についての姿勢。ディスプレイには投資しないが付加価値、差別化要因である半導体、画像エンジンなどの設計には投資しますよ、と。
また、「良い決算が見込まれてるからってビクトリーラップに入ってんじゃねえよ!」って社長がCESのインタビューで言うのは珍しい。
伝統的にソニーは予算の引き締めとか調達戦略という面ではあまり強い印象が無いので尚更か。Rikiさん、有難う御座います!
ソニーは製品範囲が極めて広い。そのなかで、ここの製品群について平井社長が結構丁寧に説明されているのが印象的。
以下が自分の所感。
・投資金額への言及や、何を自社でやる・他社とやるという点で、頭の中にROICがかなりインストールされていそう
・自動車については、イメージセンサーに限定で総花的ではない。一方で、どこまでどうやるかは、カスタマイズを意識して、相手によって変えるとのこと。これについて、自動車とスマホは台数の桁が違う(載せるセンサーの単価の桁も違うかもしれないが)。汎用とカスタマイズ、個数や金額で最適点が変わるはずだが、今は最適化させていく方針なのだろう。
・スマホについては歯切れが悪い。Xperiaをみていて、差別化や革新的な印象を個人的には持っていない。そのなかでその事業領域で『引き続きプレイヤーでいたい』というだけで事業継続する状況になることをどうやって防ぐ・変えるかは知りたかった(居続けるためのサンクコストと考えている可能性もなくはないが…)人間味と、良い意味でのビジネスのドライさを感じるすごく貴重なインタビュー内容です。
平井さんの体制になってからまずは止血して、守りを固めて、ようやく少しずつ攻めができるようになってきたソニー。選択と集中をしっかり行って、集中する分野でこれからさらに攻めていく姿が楽しみです。
日本人にとってソニーは単なる1メーカーではなくて、憧れであり、誇りのような存在だと思います。だからこそ最前線で戦い、社会をリードしていく姿をもう一度見たいと思っています。