創業100年「TOTO」が成長し続ける根本理由
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注目のコメント
これは良いインタビュー。
社長の任期は5~6年だけど、製品の買い替えスパンは10~20年だから、自分の社長時代に製品を買ってくれた人が次に買うときは自分は会社にいません。とハッキリ言い切れるのは、この業種ならではだと思いますが。
だからこそ買収による短期の数値達成ではなく、着実に自分たちの文化を大事にした成長を目指せるというのは、日本の大企業にとってはとても参考になる視点だと思います。
何かの本で買収による成長よりも、自前での成長を達成した会社の方が結果的に良い成功を持続できるみたいな話がありましたが、このTOTOさんの逸話はそのお手本みたいな事例ですね。
投資家視点とか、世界のシェア争いという意味では、反論も多いかもしれませんが、ソフトバンクのような稀代の起業家がトップの会社は別として、典型的な日本企業はこちらを参考にした方が良いのではないかなとシミジミ感じてしまうインタビューでした。素敵なインタビューですが、じゃあ実際どういう業績なのか気になるところで、記事最後に四季報へのリンクがあるので踏んでみる。
売り上げは5738億で1%成長。営業利益は485億で利益率は8%くらいですか。意外なことに海外比率は22%ということで、日本の依存度がまだまだ大きい。
つまり、見方によっては海外展開のスピード感には欠け、売り上げが伸び悩んでいるとも見える
そこまで頭にいれた上でインタビューを読むと両論ある内容と思う。
業界に詳しいわけでもなくM&Aの機会がどのくらいあるかはわからないが、「いい製品を作って人々に届ける」というのなら、販路の買収などはあっても良いはずだがそのあたりはどうなんでしょうね?こんなにハッとさせられ、グッとハラオチさせられた経営者インタビューはありませんでした。
「自分が名経営者である必要はありや、なしや?」という論点は、跡継ぎ系経営者の仲間と議論しているものの1つ。また、「トップが未来の責任を負う意思を持つこと、これこそがガバナンスの強さ」というお話も、昨年発覚した短期的利益の追求プレッシャーによるデータ改ざんなどのガバナンス不全について1つの解決策を提示していると思います。
特に一番心に残ったのは「経営理念は社員のためではなく、経営者を律するもの」という話。「憲法は国民ではなく為政者を律するもの」という話にも近いですね。
美しさへの挑戦が技術を進歩させる、という話も面白いし…もっとTOTOについて知りたくなりました!!何か良い本ありませんかね?