【ASEAN経済】タイは緩やかに景気回復、フィリピンの雇用は改善するも課題残す
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隔週定例のASEANマクロ経済リポートの12/1-12/15号です(無料)。タイの景気が緩やかですが、一段と回復基調を示しています。
フィリピンは失業率が重要な指標ですが、同時に非完全雇用もみる必要があります。長期トレンドでは、失業は減っていますが、まだ、十分な雇用の状態には到達していません。長期的にはポジティブですが、構造的な課題を含め、もうしばらく時間がかかりそうです。フィリピンの失業率動向については、ドゥテルテ政権が進める‘‘ENDO‘‘型契約社員の正社員化政策 に注目しています。
フィリピンでは、サービス業、農業、製造業、建設業などあらゆる分野で、契約社員を正社員化せず、試用期間(6か月)内に解雇し、再度契約社員として雇用を繰り返す‘‘ENDO‘‘(End of Contract)という雇用形態が多用されています。
失業率と不完全雇用のギャップはENDO型契約社員が多いことが一因と言われています。
ドゥテルテ政権は政権発足当初、2017年末でENDOの撲滅を目指していました。実際には現時点で撲滅までは行かないものの、企業に対する行政の目は厳しくなっているようです。