河野太郎氏:「外相専用機」19年度予算案で要求へ
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河野太郎外相が「外相専用機」を求めたことについて、色々な反応が出ている。
産経新聞の見出しのように「おねだり」という受け止め方は論外だが、航空自衛隊関係者を中心に「運用などについて航空自衛隊にしわ寄せが来る」といった反応があるのは当然だろう。
そこで、主要閣僚が使うビジネスジェットについて少し整理してみたいと思う。
現在、政府が保有する大型ビジネスジェットは以下の13機だ。
・航空自衛隊 Uー4多用途支援機(航続距離6500キロ)5機
・海上保安庁 ガルフストリームⅤ捜索救難機(同12000キロ)2機
・海上保安庁 ファルコン900捜索救難機(同7700キロ)2機
・国土交通省 グローバル・エクスプレス飛行検査機(同11400キロ)2機
・国土交通省 ガルフストリームⅣ飛行検査機(同6500キロ)2機
いずれも13〜20人乗りで巡航速度マッハ0.8〜0.85だ。
それを、航空自衛隊、海上保安庁、国土交通省が運用しているわけだが、これをNSC(国家安全保障会議)マターとして縦割りの問題を整理し、現有機の1.5倍の陣容にする。補充する機材は中古機で十分だ。これで6〜7機増える。
運用主体は、航空自衛隊のU-4(5機)を除く現有8機と増強される機材の合計14〜15機を海上保安庁を含む国土交通省で運用するものとし、それに必要な人員、機材を拡充するのである。これは海上保安庁の航空機勢力の増強とも重ねることができ、効率的な運用が期待できるのではないかと思う。
場合によっては、航空自衛隊のU-4(5機)も加えるという方向も考えられるかもしれない。
外相の専用機はともかく、主要閣僚が機動的に使える「足」の問題は早急に解決しなければならない。私が議員を務めていたNSC設置に向けた「国家安全保障に関する官邸機能強化会議」でも論じられたことだが、これを機に実現に向けて動き出してほしい。英語を駆使して直接相手側と話のできる外相としての手腕は評価できますが、"外相専用"機なんて、湾岸でも聞いたことがありません。
多くの場合は、直行便を飛ばしている場合は自国のフラッグキャリアを使うのが普通で、直行便がない場合のみ政府に申請して専用機をチャーターします。
アラブで飯に誘われて断るのは人脈づくりにおいては確かにマイナス要素かもしれませんが、帰路のチケットを変更するなどの対応では無理なのでしょうか?