韓国にあふれる核武装論の終着点
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北朝鮮の弾道ミサイルばかりが注目されますが、実は韓国は世界有数のミサイル保有国です。
しかもクラスター爆弾禁止条約に加盟していないので、弾頭にはクラスター弾を装備しており、大きさに比して広範囲の殺傷能力を有しています。
弾道ミサイルのうち、玄武1、2は射程が300キロ〜500キロと短く北朝鮮用ですが、最近射程を800キロに拡大した玄武2Cというタイプが配備されました。
これはロシアのイスケンデルミサイルの技術を導入、又は盗用したものと言われていますが、韓国から北朝鮮ー中国国境までは500キロなので、玄武2Cは中国、日本も対象にしている可能性が高いです。
又玄武3と言われる射程1500キロの巡航ミサイルは東京を射程に入れており、こちらは専ら対日戦用との見方が強くあります。
韓国はアメリカからの制約で長距離ミサイルの保有を事実上禁じられているのですが、昨今の情勢により制約が緩和されているようで、最近大量の弾道ミサイルを急ピッチで量産しています。
現在約2000発という北朝鮮をはるかに凌ぐ世界屈指の量を保有しているのです。(因みに日本は弾道ミサイルは一発も持っていません)
韓国の核が向かう先は北朝鮮とは限りません。
昔韓国ー北朝鮮連合軍が、日本に核ミサイルを発射し、その威力を恐れた日本が韓国に降伏するという「ムクゲの花が咲きました」という小説が韓国でベストセラーになりましたが、歴史的経緯から韓国は日中、特に日本を半ば仮想敵国として警戒しているのは如何ともし難いところがあります。
韓国の核保有論は北朝鮮との軍事的均衡を狙ったものというより、対日、対中で優位に立ちたいという歴史的、民族的欲求からくるものであることは想像に難くありません。
その意味で、北だろうが南だろうが、日本の安全保障を考える上で、これ以上隣国に核兵器を保有させることは絶対に認めてはならないことでしょうね。アメリカ本土への攻撃能力を獲得したと北朝鮮が宣言した今、有事の際にアメリカは攻撃されるリスクがあっても韓国を守るか──。そんな議論が韓国で怒っています。アメリカをどこまで信用できるか、という感情も相まって、韓国も自らの核を手に入れるべきとの声も高まっています。
今のところ韓国の核武装論は具体化していませんが、将来的に少しでも実現へ動き出せば、北朝鮮はこれを口実に非核化には応じない、と主張するでしょう(そうでなくても非核化に応じる可能性は極めて低いですが)。それはすなわち、核が朝鮮半島に固定化することを意味します。