インフレ懸念で利上げに反対=エバンズ米シカゴ連銀総裁
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12月FOMCで利上げに反対票を投じたエバンス・シカゴ連銀総裁が反対理由を公表しました(①)。
インフレ懸念ということですが、2%のターゲットは、目標の上限と考えている人が多いと批判。2%は上限はなく、2%の下振れも上振れも対照的となるようなターゲットなので、2%を越えて物価が上昇するには、引き締めは早い、と述べています。
FOMCの反対は、投票者が個人で反対理由を自由に公表しているのが特徴的です。日銀も同じように採用した方が、より本音がわかって透明性も高くなるのにな、と思います。特に、片岡委員は、かなりポジション張っているわりに、まだ就任後の講演もまだないので、インタビュー以外手がかりがありません。
①反対理由の公表文
http://bit.ly/2kx7V8t
②片岡委員のインタビュー
https://newspicks.com/news/2653592エバンス総裁が「持続的な要因がインフレを抑制していることを懸念している」と指摘しているように、個人的にもその懸念は大いにあり、この点からすると直近の利上げやFRBのB/S縮小の動きはいわゆる正常化を急ぎ過ぎているように見えますね。
いつか来るおそれのある次の金融危機に備えて金利の低下余地等を確保するため今のうちに引き締めるというのも一理のかもしれませんが、そうは言っても経済全体が過熱感を持っていない現段階でちょろちょろであっても冷や水を浴びせ続けるのは少々危ういのではないかとどうしても思ってしまいます。